自作原稿抜粋

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『第一回、東京家出の記』ーーー7

銀行は三日連続で休みなのであった。  月曜日が祝日だったから。  眠っていない土曜日を過ごし、夜中じゅう歩いた後の日曜日。その夕方には、流石に俺は観念した。  ともかく休みたい、一旦眠りたい、そう思った。  警察に教えてもらったけど、質屋の...
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『第一回、東京家出の記』ーーー6

次の朝になって、俺は、面接に動く、とM君に伝えた。 「そうか、頑張れよ」  俺が、彼のアパートを出かけると、M君は、 「楽器、置いて行けよ。動き回るのに邪魔だろう」  と言った。  俺は、彼の助言には従わなかった。 「いいや、大丈夫だ」  ...
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『第一回、東京家出の記』ーーー5

次の朝、例の喫茶店に行った。  だが、まだ早かった。  一度、店を出、散歩し、(出来るだけ東京の各所も見ておこうと思って)二時間位時間を潰したが、結局、喫茶店に戻るしかなかった。  大阪からミュージシャンになる為に家出してきている同年代の男...
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『第一回、東京家出の記』ーーー4

東京駅に着いた。  金は充分にある。  とりあえずはねぐらの確保だ。  まずは、友達を作る動きにつくつもりだし、(デビューするにはバンド形態の方がいいかも知れないなどと思っていた)そうなれば、渋谷がいいか、と思って、僕は渋谷を目指した。  ...
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『第一回、東京家出の記』ーーー3

次の朝、ーーーお盆休みが十五日までだったと考えると、十七日になるがーーー僕は、個人が経営してる小さなスーパーマーケットで(コンビニというのは、当時はなかったと思う)サンドイッチとおにぎりと缶コーヒーを買って朝食をホテルの部屋で済ませ、チェッ...
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『第一回、東京家出の記』ーーー2

僕は、いつものように、その日の朝、会社に向かった。  しかし、途中で、やっぱり前日まで考えていた家出が頭をもたげた。  もう少しで会社というところで、僕は車をUターンさせ、家出の道筋に入った。  隣りの市まで走ったとき、或る考えが頭をよぎっ...
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『第一回、東京家出の記』

僕は、定時制高校を卒業してから、或る自動車会社のセールスの仕事に就きました。  定時制の時代は、学年がだぶっていて、不眠症とか事故の後遺症であったのもあって、大学に行かしてもらったんだ位に考えて、アルバイトぐらいしかしていませんでした。  ...
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『続・ウルトラセブン』

以前に掲載した『続・ウルトラセブン』を再びアップロードしておきます。 【ファンフィクションです。ブログ上だけの発表です。オリジナルの設定とは多少異なります。】    『続・ウルトラセブン』(フィクションです) 2006年、12月25日。 ウ...
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自費出版体験記『壁蝨(だに)』出版までの断章ーーーエッセイ

筆名、山雨乃兎(やまめ・のうさぎ)で新人賞投稿をつづける著者。早く実績をつくりたく、併行して行った自費出版。当時の断章(メモ)をたよりに、奮闘の一部始終を綴る。妻との死別。絶望から離職してしまった著者は、書きためていた原稿を武器に自費出版へと動き出す。
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電撃大賞の選評

第24回電撃小説大賞                          3次選考 選評シート 作品名:キャバレー・ウエスト・ムーン  この作品は 2次選考 を通過しました。 2次選考通過作は 応募総数5,088作品中216作品 です。評価そ...
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