自作原稿抜粋 『第一回、東京家出の記』ーーー10 僕は、就職活動をする。 僕の借りた(新聞屋さんが用意してくれた)アパートは、三畳一間のつくりだった。他に、小さな流し台スペースがあるのみ。 部屋の壁が薄いので、隣りの声が丸聞こえだ。 隣りの片方は、夜中に電話をながながとする男性。 「... 2024.03.04 自作原稿抜粋