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高い(高額・高級の)万年筆のほうがいいのか。

 高額・高級万年筆の値段が高い理由

 ペン先(ニブ)の材質の違い

 一つ目の要因が、ペン先の材質の違いです。
 万年筆のペン先は、金ペンと鉄ペンがあるのですが、金はゴールド、鉄は、ステンレスが使われています。
 当然、ステンレスより金のほうが高額なのです。
 その違いにより、高額か安価なのかが変わります。
 金が使われているペン体(ニブ)の体積の大きさも価格に影響します。

 胴軸の材質の違い

 万年筆本体の骨格部分を胴軸といいます。
 この部分の材質は、色々あります。
 金属、樹脂(プラスチック)、木、エボナイト(ゴム)。
 たとえば、胴軸がプラチナでつくられていたら、相当高額になりますが、そんな万年筆はないでしょうね。
 胴軸の素材のなかで一番高額なのが、エボナイトです。
 つまり、胴軸の材質の違いによっても、値段の差が出るのです。

 デザインの差

 万年筆本体のデザインが凝った物は、作り手(メーカー)も注力していますので、値段が高くなる理由にはなります。
 形によるデザインの差とは別に、胴軸の見栄えのデザインの差もあります。胴軸に、蒔絵装飾などが施されている物もあり、高額です。

 ブランド力による優位性

 万年筆の専門メーカーの場合、品質面での優位性があり、高額にすることができます。
 万年筆専門のブランドではないブランドの場合、そのブランドが有名であり人気もあると、他ブランドとは差別化され高額になります。(専門メーカーの場合も、有名であり人気ある要因はあります。「万年筆といえば、モンブランだよね」と世間が付加価値を持たせるのです)

 

 値段(価格)の違いで、性能に差があるか

 ペン先(ニブ)の材質 金ペン・鉄ペン

 ペン先の違いは、ペン先の「しなり」の違いです。これは、好みの問題で、そんなにしならなくてもいいと思える人は、金ペンにこだわる必要はありません。
 それよりも、主に個体差で起こるインクフロー(インクの出方)には、こだわったほうがいいでしょう。

 胴軸にエボナイトを選ぶべきか

 プラスチックと違って、破損しにくいという特徴があります。
 その他の利点としては、触感がいい、ということです。(肌に吸い付く触感です)
 エボナイトにこだわる必要はないとは思いますが……。
 それでも、作家の間では昔からエボナイト製の万年筆は、根強い人気があります。

 値段(価格)の違いで、デザイン性に差が出るか

 フォルム(外観の形)、外観装飾ともに、無難なデザインの物を持つ場合は、高額な物との差はとくにありません。
 奇抜なデザインの物で、どうしてもそれを使いたい場合は、それを購入するしかないでしょう。

 高額万年筆を買うべきか

 そのメーカーやブランドに、とくに思い入れがあるなら、高額でも買うべきでしょう。
 また、その個体が気に入って仕方ないなら、高額でも買うしかありません。

 私見としては、気に入った物を長く使うのがいいと思います。愛着が湧くデザインや書き心地の物を選べばいいでしょう。
 個人的には、私は、金ペン派です。ペン先が、適度にしなるほうがいいからです。14金でもいいでしょう。
 胴軸は、エボナイトにこだわるならエボナイトを、そうでない場合は、金属製かプラスチック(樹脂)製をおすすめします。
 胴軸が金属だと重いです。ですが、万年筆本体の重さを利用して、筆圧をかけずに文字を書く書き方もあります。好みの問題です。私は、軽いプラスチック製が好みですが……。

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 まとめ

 モンブラン、ウォーターマン、ペリカンなどのメーカーは、万年筆に詳しくない人でも耳にしたことのあるメーカーです。
 そこまで名前が浸透しているということは、やはり機能的に良好な物だと推察できます。

 私は、海外のメーカーでは、クロス社のしか使ったことがないのですが、「クロス・タウンゼント・メダリスト」は、鉄ペンで、ペン先がほとんどしならなかったので、私にはしっくり来ませんでした。インクフローも良くありませんでした。

 どのメーカーが、どういう書き心地かというのは、ネット上の他の人の記事でも書かれていますので、検索してみてください。(私の記事にも、少し紹介したものがあります→ どうしてもネットで買いたいときの、押さえておきたいポイント

 高額な物は、高額な理由があり、お金を払う意味はあります。
 書き心地や愛着だけで選ぶなら、必ずしも高額な物を買う必要はありません。
 有名メーカーの物を持っている優越感に浸るのも、それはそれで良いことです。
 いざ買って使っていると、やはり有名メーカーだけのことはある、と納得させられる機能性は有るはずです。
 私のポリシーは、「やらなかったことを後悔して死ぬより、やったことを後悔して死にたい」です。
 どうしても、気になるメーカーや個体があるなら、一度買って使ってみることをお薦めします。

*関連記事→   万年筆 おすすめ品紹介(用途・思い入れによる)

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