監督:犬童一心さん 原案:ジャスティン・ザッカム氏 脚本:浅野妙子さん 小岩井宏悦さん 犬童一心さん 主演:吉永小百合さん 天海祐希さん ムロツヨシさんの、映画『最高の人生の見つけ方』(リメイク版)を観ました。
例によって感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
まずは、キャストに関して。
吉永小百合、今でも充分に若いし美人だな、と思いました。普通の人の演技が、内面から滲み出て感情移入できます。
天海祐希、やはりこの人は、颯爽としている。起業して会社を大きくしたバリバリのやり手という役どころは、彼女にピッタリです。喫煙シーンも様になってる。ただ、本人一度心筋梗塞になってるので健康が心配です。
ムロツヨシ、演技が上手いね。人間味溢れる社長の片腕の秘書役を遜色なく演じています。
大ざっぱにストーリーを語ると、大会社の女社長と専業主婦が、それぞれに癌に罹患して病院に入院し、同室になって友達になる。
同病院に入院していた子供(恐らく女子中学生)が煙草を吸おうとしていたのを注意し、直後女の子は、低血糖発作のため死んでしまう。
女社長と専業主婦は、その女の子が残していった「死ぬまでにやりたい事リスト」を発見し、女の子の家族に返す必要がなくなったそのリストを、自分の場合に置きかえ、また女の子の供養のためもあって、そのリストにあった叶えたいことをなぞって実現していく、というお話です。
ああ、全部ストーリーを言ってしまった。ごめんなさい。
この映画、泣けます。
私、全編のなかで三回泣きました。
感想としては、この映画の場合のように、カテゴリーの違う普通だと接点がない者同士が友達になるのって素晴らしい善いことだと思いました。
自分の生きた足跡を遺すため、偉業を成し遂げようとする女社長。
この天海祐希演じる女社長の場合は、自分に自信がなかったからそういう生き方をした、と語りますが、まあそれは、元々自分に自信がある人の場合でも目指す生き方でしょう。
しかし、そういう生き方をした反面、自分にかかわった人との深い心かよわせるつき合いはなかった、ということに死期が近づくとき気づくわけです。
吉永小百合演じる専業主婦の場合、自分のやりたいことも、今となってはとくになく、ひたすら家族のために生きてきて、息子・娘が成年してからは、生き甲斐を見失っていた。
それでも、子供が小さいうちは、子供の成長が生き甲斐だった。
何者かに成る、高みを目指す人生でなく、夫・家族のしあわせのため一歩退いて生きる。しかし、家族の喜びが自分の喜び、泣き笑いの日常を生きたことも否定してほしくない、専業主婦は、自分の人生を否定してくる女社長に本気で怒ります。
女子中学生が遺した「死ぬまでにやりたい事リスト」を実行する過程で、二人はぶつかり合い、共感し、笑い合います。
こういう、腹の底からの深い人づきあい、私ももう何年もしてないなぁ、と羨ましく思いました。
ストーリーは、最後にどんでん返しがあります。
この映画で学んだ教訓は、「やりたいことは、やっておかないと後悔する」ということ。
計画や講釈より、行動ですね。
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