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映画『cloud クラウド』完視聴(追記あり)

 黒沢清 監督・脚本 菅田将 主演の映画『cloud クラウド』を観ました。
 例によって感想は、追記をお待ちください。

   追記・感想

 主人公は転売屋。
 でも冒頭辺りでは、生業として工場に勤めている。
 この工場の社長というのがくせ者。
 明らかに主人公に心酔している。それが、どういう理屈なのか、もう理屈を通りこした恋愛感情に似た心酔。
 後に、この社長がキーマンになるのですが、ストーリーは語りませんね。

 主人公は、転売の仕事を本格化するために、田舎に引っ越す。
 皆さんも本編を観られれば分かると思いますが、田舎にポツンとある一軒家は、悪漢の襲撃に弱い。

 ここからは、感想というか、僕が商売(物販)に対して思うことを語ります。
 主人公の商売のやり方は、悪いと言い切れるのか。

・偽物をオークションサイトに出品する。(違法です)警察に証拠を掴まれないように安値で偽物の在庫を処分してしまおうとアタフタする。
 偽物だと知ってなかってもイカンでしょ。

・倒産寸前の会社の在庫を安値で買い叩く。
 意見が分かれるでしょうが、別に違法ではないですよね。冷酷と言われるでしょうが。

・フィギアを製造している会社が、公開販売の催しをする寸前に、希少価値になるまで寝かせて売るために、高額で買い占める。
 人道的には、よくないですよね。でも、違法かと問われると違法とは言えません。(僕の考えです)

 それから、大前提として言えるのは、相場よりかなり高く値をつけていても、消費者が納得して買う場合は、悪いこととは言えません。

 まあ、こういう商売を、オークションサイトでハンドルネームだけでやっていたのですが……。
 恨みを持つ人が多数出てくるんですよ。

 こういうベースがあるのですが、それが銃撃戦にまで展開する。見事なストーリー展開です。しかも、ストーリーは二転三転します。

 この主人公、ともかく自分の商売が大事。「ええ? こんなときにネットで売れ行き確認する?」と思いました。
 しかし、普通の人間の心はちゃんと持っています。

 感想というか、いつも思うことですけど、悪いことを現在進行形でしているから、心の構造が複雑になる。
 悪いことをしてない人は、心の構造が単純ですよ。
 主人公にとっては、自分の行動は一切悪くない、と考えているように感じましたが、やはり、前述のとおり、どこまでが許せない悪と考えるかで認識は変わってきますね。

 元居た会社の社長の、主人公に対する殺意は、他の登場人物とは違いますね。心酔する気持ちが裏切られたから、ストーカー的です。こんな人に付きまとわれたら大変だな、と思いました。

 最後に、普段から思っていることをこの映画を観ても思ったので、それを話します。
 聖書にも書かれていますが、正確な文言は忘れましたが、「心に疚しいことがない者の人生は、毎日が宴会である」と。

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 Amazonプライムで視聴できます。ページは、こちら→ 『cloud クラウド』

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

映画評論
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