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映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』完視聴。

 Gyaoストアで観ました。
 舞台が、ゴジラに襲われる、というミニチュアと実写の合成でつくられた劇中フィクションで始まります。
 鈴木家が、親戚の子供を預かる。そして、その親戚の子供が良識のある子供に成長していく、という話。
 人が人に対して、どういう思いで接しているか。全体的に随所に、そこが描かれているのがよかった。
 茶川竜之介が預かっている古行淳之介。そこへ大企業の経営者が古行淳之介をもらいに来る。
「貴方では、この子に、充分な生活や学問を用意してやれないでしょう?」
 という理屈なのだが、これが主人公に対する障壁ですね。
 淳之介に充分な暮らしをさせるために、もう一度芥川賞を狙うのですが……。
 この時点で、茶川は、すでに文芸月刊誌に自分の作品を掲載される立場になっているのには感心しました。
 新人賞デビューはしているが、そこから芥川賞をとってコンスタントに作品を発表する作家になるまでが、また長いのですね。
 芥川賞の最終選考に残った。(ちょっと、この辺り、設定が変ですよね。ノミネートされたということでしょう? それに、茶川は、締め切りに向けて執筆し、投函している。つまり、芥川賞に応募した、というような形をとってますね。それとも、月刊誌に寄稿だったんでしょうか)
 茶川の友達、鈴木たちが地元のbarで飲んでいると、芥川賞選考委員会の役員と名乗る男に、賄賂の出資を持ちかけられてしまう。
 これは、詐欺だと、すぐに分かりました。
 鈴木オートの社員の、田舎から出てきている女子の旧友の男、これが悪人に茶川の情報を渡したわけですが、私としては、この男が一番許せなかった。
 途中まで視聴していて、「これは、茶川は、芥川賞を受賞はしないな」とわかってくるのですが、そうなると、茶川のこれからの人生は、どうなってしまうのだろう、と心配になってきました。
 石崎ヒロミが、金持ちの関西人に嫁ぐのをやめて、旅程から引き返してきてくれます。
 茶川の作品には、ヒロミの心も鈴木たちの心も動かしてしまう力量があったのだな、と思いました。
 一生、裕福とはほど遠くでも、夢を目指して家族と力を合わせて生きていく生き方もあるなあ、と思いました。
 感動しました。
 ちょっとベタだけどね。(笑)

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