原作:柚木麻子さん 脚本:川尻恵太さん 監督:堤幸彦さん 主演:のん さんの、映画『私にふさわしいホテル』を観ました。
例によって感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
山の上ホテル、僕も一度行きたかった。
大手出版社とも近く、プロの小説家が缶詰になることでも有名ですね。
今は、休館中らしいです。リニューアルオープンはあるのかな。
のんさんの演技が素晴らしかった。
業界から干されていたのんさんでしたが、この映画で見事盛り返しましたね。
主人公演じる、のんさんの歌唱力、抜群ですね。歌唱シーンがありましたが、視聴していて気持ちよかったです。
ストーリーは、文学新人賞を受賞した直後に、大御所に酷評を書かれて、その後の単行本デビューも頓挫してしまう。
その状況を打破するために、酷評した大御所小説家に、色々仕掛けていく、というお話です。
それぞれの場面での奸計が見事。
それを実行する、もの凄い行動力。
実際に大御所に嫌われたら道を閉ざされる、ということはあります。
僕自身も、過去に大御所を批判してしまったので、浮き上がれない状況です。
そこをなんとかするのが、この映画の主人公。
ペンネームを何度も変えて別人になりすまして大御所のブロックをかいくぐる。
共感したのは、大御所作家も主人公の作家も言ってたことだけど、「怒り」や「不満」さえも原稿を書く原動力に変える、ということ。たしかに、心理描写が肉薄しますね。
最後に、面白い観点ですが、主人公作家の万年筆の持ち方は、「あれじゃあ、駄目だな。ニブもペンポイントも壊してしまうな」と思いました。大御所の万年筆の持ち方は、「うん。流石小説家」と思いましたが、字が汚い。あれは酷いよ。でも、昔の文豪も字は決して綺麗とは言えない人も多かったしね。
新人作家と大御所作家の世代・年齢の差を、わざと万年筆の持ち方で表現してたのかな、とも思いました。
昭和の時代にデビューして、2024年の現在、山の上ホテルで書きつづけている、という設定でした。
パソコンでいきなり書くのが今は主流ですが、やっぱり手書きはいいなぁ、と改めて思いました。
山の上ホテル公式ホームページは、こちら→ 山の上ホテル
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