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機械や電化製品に影響する体質

真夜中のつれづれ記……
UnsplashJ Williamsが撮影した写真

 今日は、昔話です。

 若い頃、僕は縫製の会社に勤めていたんです。
 普段は、刺繍のデザインの下描きとかをしていたんですが、ある日、上司に、

「この刺繍、試しで作っといて」

 と頼まれ、たしか、当時フロッピーを預かってミシンにセットし、縫いをスタートさせたんですが、途中から下糸が上がってきてどうにもならない。
 そこで、ボビンのネジを締めて下糸をきつくして再度、縫いにかかるが、それでも途中から下糸が上がってくる。

 午前10時くらいに上司に頼まれた見本縫いでしたが、夕方四時をまわっても出来ない。
 結局、同僚にミシンを調整してもらって出来たんですが、当然、上司は怒りますよね。

 20分で本来なら出来る見本縫いに、いったい何時間かかってるんや、と。

 でもね、その当該のミシン、僕が見本縫いをする前の他の刺繍では問題なく縫えてたわけです。
 調整をさわってないんだから、本来ならスイスイと縫えるはずです。

 それからだいぶ時が経って、あのときのことを考えてみると、あれは、僕の特殊な体質のせいではないか、と。

 青年期を過ぎてから、精神障害になった時期を経て、その頃からどうも機械との相性が悪い。
 なんかね、頭か身体から気が出ているんでしょうね。
 それが、上糸と下糸の締め具合に影響してくるんでしょうね。

 さいきんでは、短期間に就寝用コタツが二個こわれました。

 統合失調症の考想伝播が強かったころは、ステレオコンポのCDの再生が勝手にされたり、頭の向きを変えるとカセットテープが巻き戻しになったり。

 まあ、僕の場合、症状がきつかったんでしょうが、一般の人でも家電に影響してしまう人って居ますよね。

「お前のう、こんな見本打ちに何時間かかっとんねん」

 と、上司に言われたのは辛かったです。

 そんな特殊な体質を持った主人公が放浪する小説が、拙著『奇妙』です。

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 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

真夜中のつれづれ記……
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