「とりあえず、これ、受けとっておけや」
と言って、ちょっとした物を相手が望んでいないときに渡すのが、恩を売る、という行
為。
無償の愛というのは、見返りのことなど、そのときには思ってもいない。
たとえば、遠いところまで旅行に出て、途中で出費がかさむか置き引きに遭うなどして
家に帰るお金がなくなっているところに、「これで足りるか」と言って、さっとお金を差
し出してやるのが無償の愛。
非常に疲れていて、ぶっ倒れそうなときに、「お水、汲んできてあげるわ」と言って持
ってきてくれる、ただ、そのたった一杯の水、それが無償の愛。
こんなことも言える。
素人が、プロレーシングドライバーに、「それなら、おれは、こうやってますけど」と、
欲もなく自分の運転の癖を教えて、その結果、その癖を使用したお陰でレースで優勝して、
「アンタのお陰で優勝できたから」と言って、ラーメン屋台の開業資金を進んで出してや
る。そういったことは、無償の愛の結実。
頼みもしないのに、先に豪勢に奢っておいて、「ウチの会社に就職しないか」と薦める
のは恩を売ること。
情けは人のためならず。
無償の愛を実践している人には、思わぬ助け手が現れるものです。自分の望みも叶いま
す。
本当に困っているときに、助けてくれるのが真の友人です。
勿論、財力が余っているとか、体力がある、とか、特定の知識を持っているとかの前提
条件は必要ですが。
義理で葬式に出たり、義理で贈り物をやりとりするのは、それも或る程度必要でしょう
が、心温まるつきあいではありません。
喉が渇いているときにもらう水は、価値が何倍も高いのです。
コメント
>ビター・スイートさん
ナイスを有り難うございます。(^。^)