『平家物語(くもんのまんが古典文学館)』読了(追記あり)

子供向けの本ですが、『平家物語(くもんのまんが古典文学館)』を読みました。


平家物語 (くもんのまんが古典文学館)

平家物語 (くもんのまんが古典文学館)

  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 1990/11/01
  • メディア: 単行本

例によって、感想は追記をお待ちください。

追記・感想

『平家物語』のストーリーを、漫画で表したもの。

平家物語は、源頼朝が鎌倉に幕府をひらいた1192年から、徳川家康によって江戸に

幕府がひらかれるまでの約四百年間という「中世」と言われる時代に書かれた軍記物語で、

完全な史実ではないらしい。謂わば、現代で言う歴史小説のようなものと解釈した。

琵琶法師たちが、琵琶を弾きながら、或いは弾く合間に、語って聴かせる文学の要素が

原典にはある。諸行無常ーーーたしかに、人というものは、どんなに力を得て栄えたとし

ても、かならずいつかはほろびさっていかねばならない。【本文引用】という盛者必衰を

描いている。

平安時代の末に、武士が台頭してくる。

貴族にとってかわって政治を治める。とってかわるといっても、貴族から貴族という身

分を保証してもらうわけですね。もともと豪族だったのが、武士と呼ばれるようになって、

その武士同士で勢力の争いが起こる。その中で一番となった平氏が、貴族として国を治め

るようになった。しかし、天下をとってしまってからは傍若無人なふるまいがつづく。世

の人々のなかに、平氏を権力から引きずりおろしたいという願望が湧く。ついに平氏は、

源氏によって滅ぼされる。

済みません。歴史に疎いので書いてることが間違ってるかもです。またご指摘ください

ね。

自分が天下をとって、やりたい放題をしたい、という思いが、それぞれの武士にある。

また皇室にも政権を戻したいという者も居て戦乱がつづく。今さら政権を戻されても、ど

う政治を行ったらよいのか分からない貴族も居たし。奸計を働かせたり、自分が天下をと

ったときは、今までの恨みを晴らすために同じ事を仕返ししたりする。醜いし、何よりも、

いつまで経っても心安まるときがない。もう戦乱の渦中に居たくない、と思った武士や貴

族は、それぞれに出家して仏門に入る道を選んだ。権力側に入っていたいと思うから政略

結婚も多かったのだろう。

徳川家康が江戸幕府をひらくまでの間は、こんな世の中がつづいたということか。

敵方に、船上の扇を弓矢で射させるなどの、物語としての見せ場もある。(史実かどうか

は知らないのだが)

また、落ちぶれていく平家の側室が、海上で敵に囲まれて、もはやこれまでとなると、

孫とともに海に飛び込んで自害する。

敗者は自分の始末を自分でつける、というストイシズムに、胸が苦しくもなった。

浅薄な今の私では、この程度の書評しか書けない。

何冊か歴史書を読むうちに、歴史全体を俯瞰する目が肥えてくると思う。

・その他の歴史関連本の感想→  『知らないようでやっぱり知らない日本のしくみ』

『キリスト教と戦争(「愛と平和」を説きつつ戦う論理)』  『くもんのまんが古典文学館古事記』

『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』  『一冊でつかむ日本史』

『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

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