万年筆は、インクが出ないこともありますね。
ボールペンだと、最後の手段として替え芯を替えればいいし、鉛筆は、削ればいい。
インクが出なくなったときに、面倒な万年筆。
でも、その面倒さが、万年筆を持つ喜びとも言えます。
今回は、インクが出なくなったときの対処法について紹介します。
インクが出ない場面
・突如インクが出なくなった。
普通に文字を書いていて、急にインクが出なくなった。
・カートリッジを替えた直後に、インクが出なくなった。
カートリッジを交換したら、インクが出なくなった。
・万年筆を長期間使わなかった後、使おうとしたらインクが出ない。
万年筆を長期間使わなかった後、使おうとしたらインクが出ない。カートリッジやコンバーターや胴軸のタンクにはインクが入っているのに。
インクが出ない原因
・カートリッジやコンバーターやタンクが、空になっている。
車で言う、ガス欠です。
タンクのインクを使い切ったということです。
・カートリッジやコンバーターに、空気が入っている。または、切り割りまでインクが下りてきていない。
コンバーターの場合、インク瓶からインクを吸い上げるので、切り割りにもインクは浸透している状態になるが、インク充填後の使用中にコンバーター内部に空気の層ができることがある。
カートリッジの場合、インクを使い切ったあとに新しいカートリッジを挿入する。その場合は、当然、切り割りにはインクは到達していない。
・ドライアップ
何らかの原因で、ペン先でインクが乾いて固まってしまっている。インクの通り道に、乾いたインクの塊があるので、インクがペンポイントまで到達できない。
原因としては、長期間、インクを充填された状態で万年筆を放置しているから。
インクが出ない 原因別対処法
・カートリッジやコンバーター、胴軸タンクが空(カラ)。
インクを充填しましょう。
・カートリッジやコンバーターに、空気が入っている。または、切り割りまでインクが下りてきていない。
ペンポイントまでのインクの通り道に、空気の層ができているので、ペン先を下にして待ちましょう。(インクがペンポイントまで到達するのに、15分くらいかかることがあります)
ペンポイントまでのインクの通り道に、空気の層ができているわけですから、その場所を指で叩いて空気を上に逃がしてやる方法もあります。
ペン先を下にした状態で、首軸を、指の爪で、コンコンと叩いてみてください。
・カートリッジの腹を、指で押す。
カートリッジの腹を指で押すことによって、ペン先までインクを押し出すこともできます。
しかし、この方法は、メーカーによってはカートリッジ本体が硬く、押せないこともあります。(PILOTのカートリッジは、簡単に押せます。プラチナ社のカートリッジは、硬いので押せません)
そして、深く・強く押すのは、良くありません。急激にインクを大量に押し出すことになるので、ペン体と首軸の接合部に圧力をかけて、そこからのインク漏れの癖をつけるかもしれませんので。
・ドライアップが原因の対処法
カートリッジやコンバーターを取り外して、首軸をペン先ごと水の入ったコップに浸けて水洗いしましょう。
一度洗ったコンバーターを首軸に取り付けて、コップの水を吸い上げたり出したりを繰り返して洗うこともしましょう。(吸入式の場合は、胴軸を付けた状態で、タンクに水の出し入れをしましょう)
*万年筆の洗浄について、詳しく解説した記事は、こちら↓
外部サイト 万年筆のお手入れ方法(SAILOR)
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洗浄してもインクが出ない場合は、メーカーに修理を依頼しましょう。
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インクが漏れる場合の対処法は、こちら→ 万年筆 インク漏れと、その対処方法
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