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万年筆『モンブラン320 ペン先585 M字』使ってみました。

万年筆

 万年筆アフィリエイトをやっているのに、現在持っている個体が、33年まえに買ったパイロットの当時7千円の金ペンと、数年まえに買ったパイロットのカクノだけでは心許ないと思ったわけです。
 もちろん、この33年の間には、数本買っては売った個体もあったのですが。

 そこで、自由に出来る所持金も少ないし、今回はヤフオクで中古を買おう、ということに。
 どうせなら、誰もが憧れるモンブランを、と。
 字幅は、僕の場合、当然MかB。
 そして、どうせなら、今まで体験したことがない、吸入式を、ということに。

 以下本文で、本体のデザインと書き心地のレビューをご堪能ください。

 モンブラン320 ペン先585 ブラックボディーのスペック

・全長  134㎜ (キャップをつけた状態)

・重量  17.5グラム (インク約50パーセント充填時)

・キャップを外した全長  123㎜

・キャップポストした状態の全長  149㎜

・キャップトップの端の直径  8~9㎜  (クリップを含まない)

・尻軸末端直径  7㎜

・胴軸 最広部直径  12.5㎜

・キャップ最広部 直径  14㎜

・クリップ長さ  43㎜

・本体素材  モンブラン樹脂

・ペン先素材  金(合金)14k

・キャップ閉じ方  嵌合式

・本体色   黒(ブラック)

 モンブランの象徴 スターマーク

 まったく、モンブラン初心者です。
 キャップトップに、白いスターマークがはいっていました。
 格好いいですね。
 本来は、尻軸にもスターマークがあるのですが、今回の個体は中古のため、尻軸のスターマークは外れています。

 胴軸は、細くもなく太くもなく

 今持ってる個体、Pilotの金ペンであること以外正式な名称が分からないのですよ。本当に申し訳ありません。
 Pilotカスタム743は、そこそこ胴軸が太いですが、僕の持ってる個体は、それよりは細めです。
 今持っている個体と、今回購入したモンブラン320を比較した写真が、こちら↓

 右が今まで使っている個体。左がモンブラン320。

 奥が現行の個体。前がモンブラン320。
 前後に並べてるので、正確な比較にはなりませんが、モンブラン320のほうが真ん中あたりが膨らんでいて、真ん中の太さでは勝っています。

 胴軸の手触りがいい

 胴軸は、樹脂ですが、モンブラン樹脂と呼ばれているそうで、実際持った感じ、ちょっと手にぬるっと艶(ツヤ)が伝わるいい感触です。

 ペン先

 ペン先585というのは、金の含有割合を示しているらしく、585というのは、14Kと同義だそうです。
 というわけで、今持っている万年筆と金の含有割合は同じです。

 ですが、そんなにしなりません。
 やっぱりニブ(ペン体)の面積の違いでしょう。
 今まで持っていた万年筆のほうが、ニブがイカリ型に横に張り出していますね。ニブの長さも、今まで持っていた万年筆のほうが長いですね。

 右が昔から使っているPilot14金M。左がモンブラン320 ペン先M。

 書き心地

 インクフローがいいです。
 書き心地は、ぬらぬら感抜群です。
 しなりが少ないのが、僕にとっては残念。
 しなりが少ないので、文字の太さが均一になる傾向があります。(とめ・はね・はらい)を繊細には表現できません。(あくまでも主観です)

 インク充填方法

 吸入式

 万年筆本体に、直接インクを入れる吸入式です。

 初心者ならではの、まったくの勘違いが……。

 sailorのボトルインク四季織を入れたんですが、こんなにインクフローが悪いのか、カサカサの書き心地じゃん、と思いました。
 しかも、1行ほど書くと、インクが出なくなってしまいます。

 何か、おれが間違っているのかもしれない、と思って、「万年筆 吸入式 インク充填方法」と検索してみて、僕がまったく間違ったことをしていたのに気づきました。

 尻軸が伸びると、本体の中の弁は下まで降りる。尻軸を縮めると、弁が最上部まで上がってくる、という、弁と尻軸が反対の関係になっているのですね。
 それを知らずに、インク瓶にペン先を浸して尻軸を伸ばし、ペン先を上にしてから尻軸を戻していました。
 つまり、胴軸(本体)内部にまったくインクが入ってない状態で使っていたのです。

 正しい方法を実践してからは、見違えるほどのインクフロー(インクの出方)になりました。

*ご注意! 吸入式万年筆は、胴軸と首軸を切り離すことはできませんので、無理に捻ったりしないでください。

 インク窓

 胴軸と首軸の間に、透明の部分がありますね。
 インク窓というそうです。
 インクが減ってきたら、この部分が透明になります。(まだ、試していませんが)

 まとめ

 初の吸入式でした。
 何よりも本体内部に直接インクを入れられるのがいいですね。
 重鎮作家の気分です。
 気分ウキウキしています。
 インクフローがいいのが、一番の印象でした。
 それに、胴軸(首軸を含む)を持ったときの感触がいい。
 本体が軽いので、長時間執筆される方には打ってつけでしょう。
 将来は、モンブラン金ペンのニブ(ペン先)が大きいのを買ってみたいと思います。

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   ペン先字幅細字(F)ですが、同じシリーズは、こちらから↓

                 1970年代 320 万年筆(ピストン吸入式)

   同モンブランでも、胴軸が太く、作家気分を味わいたいなら、これでしょう↓

*関連記事   高い(高級・高額の)万年筆のほうがいいのか。

コメント

  1. sakamono より:

    こういう製品って持つことに喜びを感じられますね。軸が太いと高級そうな感じがするし、持った感じもよさそうです。それと33年間も愛用した万年筆って、いいなぁ。かけがえのない値打ちものだと思います。

    • 乃兎 山雨 より:

      モンブラン320は、本体の肌触りが良かったです。
      昔から愛用の万年筆、詳しい人からすると、「もう買い換えたほうがいいよ」と言われそうです。30年も使うと、ペンポイントが摩耗するそうですから。
      でも、奇跡的に今でも問題なく使えてるので助かっています。
      写真にも、少し写っているのですが、実は、胴軸を煙草の火で火傷させてしまっています。
      煙草焼けのある個体、まさしく世界に一本の万年筆です。(笑)

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