『喫煙室』読了(追記あり)

 文藝春秋の『喫煙室』2007年版を読みました。
喫煙室 第20集―くつろぎの時間

喫煙室 第20集―くつろぎの時間

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋企画出版部
  • 発売日: 2020/07/13
  • メディア: 単行本
 例によって、感想は追記をお待ちください。
   追記・感想
 複数の著者によって語られる、日常、逸話などのエッセイをまとめた本。
 浅田次郎さんのエッセイでは、天皇家御用達の煙草の思い出が語られる。
 また、将棋の棋士も寄稿している。棋士の日常が垣間見えて興味深かった。
 寄稿者には、文筆家が多いせいか、ゆったりとした日常の時間の流れを感じる。
 鬼海弘雄さんの、マグロ漁船でショートピースの話が、実にリアルだった。こういうリアルを語れるのは、やはり実体験があったからだろうと思う。
 文筆業に進むまでの遍歴が重い作家は、話を聞いていて楽しい。
 父と自分、自分と息子の話が出てくるエッセイは、私にとってとても興味深い。私には、子がないからだ。
 一、二作ほどは、煙草のことがまったく出てこないエッセイもあった。
 そんなエッセイでも、煙草を吸っているような気分で楽しめた。

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