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『君もドラムを叩いてみよう講座』ーーー2

 今日は、時間があるので、ドラム講座で、もう一記事挙げようと思います。

 よく、世間の人の声として耳にするのが、ドラムは体力が要るでしょう? ということです。

 そこで、タイトル、

「中年の男がディープパープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』を一曲演奏しきったら倒れるのか?」

 結論から言うと、絶対に倒れるはずがないということです。

 息が上がるといっても、走ったような息の上がり方をする訳がありません。

 『スモーク・オン・ザ・ウォーター』は、確かに、音粒が細かいです。連打の連続する場所もあります。強い音も要求されます。

 しかし、走った後ほどの疲れにはなりません。

 疲れる人も居るのは事実でしょう。

 しかし、そういう(ドラムを演奏して)疲れる人の場合、絶対に変な筋肉の使い方をしています。

 例えば、腕を振り上げてのスネアやタムのショットの場合に、腕を使って重たい物を押すような余分な力が入っていませんか?

 ドラムの基本は手首です。スナップです。

 スナップ(手首)には力を入れます。それも、凄い力を入れます。(強いショットの時には) だから、僕は、友人と腕相撲しても、手首で持ちこたえられる場面が多かったです。

 アームはストローク(スティックの振り幅)を足してやるために使うのです。その場合、アーム自体は自然な動きです。アーム自体には、重たい物を押すほどの力は要りません。

 さらに、二の腕まで上げる場合がありますが、二の腕を上げるのは、あくまでもステージ上の演出です。二の腕を上げた分のストロークは、打撃(ショット)の強さには全然関係ありません。

 足は、往復運動をしているに過ぎません。

 どんなに速く動かしても、走るような運動はしていないのです。

 バリエーションの動き(タムタムからスネア、シンバルからスネアなどへの動き)も、そんなに筋力もカロリーも要りません。

 例えば、スネアからタムタムに移動する時に、ぎりぎりまでスネアを打って、大あわてで、タムタムに移動してはいませんか?
 例えば、十六分の四連をスネアからタムタムに流していく場合、最後の音のためのショットが動き始めた時には、片方の手は、次のタムタムに向けてさりげない移動をしているのです。それが、基本的動きです。

 それから、刻み(8ビートなどのシンバルで八分音符を表すショット)のときに、スティックを握りしめて全部の八分音符を手首だけに頼って動かしていませんか?

 フィンガーやレガートなどの指でスティックを遊ばせてやる、それに、シンバルの反撥を利用する、という事がなくては草臥れる(くたびれる)のは当たり前です。刻みは、全曲中にずっと続くのですから。

 これらの例から分かるように、基本を護って(まもって)演奏すれば、スポーツほどの体力を使うはずは絶対にありません。

 たとえ40代でも、一時間半のコンサートを演奏しきって、やっとスポーツ後のスカッとした疲労が出るくらいです。(二時間を超える15曲以上のヘビイ・メタルの演奏では、流石にへとへとになるでしょうが)

 ディープパープルのドラム奏者の場合、体をゆさゆさ揺さぶって色んな角度からショットをしていることで有名ですが、最低限のこれらの基礎を踏まえているはずです。

 そうでないと、本人も愉しめませんもんね。

 それでは、また。(^。^)

コメント

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