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笹井氏自殺の動機について、掘り下げた質問をしない寝とぼけた記者たち

 私自身の憶測も手伝っての意見だが。

 笹井氏が、この段になって自殺したということは、

世間から逃げなくてはならなくなった、と考えるのが妥当ではないだろうか。

 STAP細胞の存在の検証がつづいているが、この段階で、笹井氏が死ぬ必要はないだろう。

 仮説を立てて、筋道に矛盾がないか検証し、あとで事実の裏付けをする、という方式でいくとするならば、

一番、容易に推察できてしまう仮説は、

「小保方くん、君も、論文で認められたいだろう。それなら、まだ発見はされていないSTAP細胞を発見した、と宣言できるように、僕のほうからバックボーンの根回しをしてあげるよ」

 というようなことを、笹井氏が、小保方氏に言っていたと仮定して、

検証がすすむなかで、そういう持ちかけの事実が隠せなくなってきたのではないか、ということが考えられる。

「自分も、悪かったのだ。それどころか、発端は自分だ」ということが、公になるのが怖くて、死に逃げたのではないか、笹井氏。

 こういう、誰が考えても、推論として浮上してくる懸念を、会見で突っ込んで訊けない記者は、間抜けである。

 ただ飯ぐらいである。

 事実が、どうであるか、は、これから明らかになる。

 でも、今の段階で予見できる懸念については、突っ込んで聞き出すのが記者の仕事だろう。

 私も、高校時代、商業簿記の勉強をしていて、担当教師に、

「出題傾向を教えてやるから、とりあえず、簿記三級の試験を受けてみたらどうか」

 という打診を受けたことがあったが辞退した。

 自身の学力への自負が不完全だったからである。

 こういうことは、よくあるのである。

 それが、ノーベル賞の論文というレベルになってくると、「ない」ものを「ある」と言っては通らない。

 騒ぎが大きくなるのも当然だ。

 さらに、こうも考えられる。

 化学に関して、雲泥の差があるぐらいの知識レベルの笹井氏が、小保方氏に、実験の環境や手順を用意して、

その整った(間違った意味で)環境で、小保方氏が、「私、実験を成功させた」と有頂天になる、錯覚させることをやったのではないか、笹井氏が、ということである。

 あれだけ熱弁をふるう小保方氏なのだから、自身のうちでは、実験を成功させた、という自負があるだろう。

 その自負が、笹井氏が用意したステージのなかでだけの見せかけの成果だったとしたら……。

 この推論が正しければ、

今後、一番ダメージを受けるのは小保方氏である。この場合、彼女は加害者ではなく被害者である。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

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