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ラーメン

 ショート・ショートです。

 題して、『ラーメン』

 

 夜中にラーメンを食べた。腹まわりに脂肪がついた。

 翌日と翌々日、四十分散歩をした。

 一日おいて次の日とさらに次の日、そしてさらに次の日、四十分散歩した。

 腹まわりはどうにか、元の太さに戻った。

 その夜、またしてもラーメンを食べてしまった。

 原稿を書き終わって睡眠薬を飲んで、本を読みながら寝つくまでの間、どうしても何かを食べ

たくなる。

 柿の種も、ピーナツ揚げも買いおいてない日は、台所へ行ってラーメンを持ってくる。

 三分間沸騰させて調理する、とメーカーが袋の外に書いているラーメンを、電気ポットのお湯

にひたして五分間待つ方法でつくる。

 塩味のラーメンはそれでも旨い。

 あー嬉しい、と脳が言ったところで心地よい眠気がおとずれる。

 あー、恐るべし、夜中のラーメン。

 腹まわりはふくらみちぢこまりを繰り返しながら段階的に肥満の方向へ向かってゆく。

 エネルギーの為に食べているのではなく、止められなくなって食べている。

 ラーメン依存症候群。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

自作原稿抜粋
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