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『センセイの鞄』読了(追記あり)

 川上弘美さんの、『センセイの鞄』を読みました。


センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/09/03
  • メディア: 文庫

 感想は、追記で挙げますので、しばらくお待ちください。

 

 追記:感想

 会社勤めをする主人公の女性、ツキコ。

 毎日のように会社帰りに寄る居酒屋(割烹かも)で、高校時代の国語教師、松本春綱と再会する。

 偶然に同じ店に同じ時間に行くことが重なり、会話を交わすようになる。

 二人は、居酒屋の主人に誘われて一緒にキノコ狩りに行ったりする。

 同窓会で再会した同級生との恋愛になりそうでならない危うい微妙な関係。

 それに、内心嫉妬しているだろうセンセイ。(嫉妬しているとは全く書いてないが、文章から分かる)

 ツキコもツキコで、母校の教師たちのお花見に誘われた後、女教師とどこかに行ったのではないかと、センセイに嫉妬する。

 女の人は、シチュエーションが揃って、男の押しが強ければ、抱かれてもいいかな、と思う場合があるという心理が心象描写で書かれていた。

 結局、小旅行に行ったり、正式にセンセイの方から異性として付き合ってください、とのお願いがあったり、しかも、もう二人の心は、どちらもが好きになっているというところまで高まって、結ばれるのです。

 いい仲になるまで、これだけ読み手をやきもきさせると、つい先を読まずにはいられなくなります。

 最後は、或るカタルシスに着地します。

 主人公ツキコは会社員ですが、仕事のシーンは、具体的にはまったく出てきません。

 それが、恋愛だけを虫眼鏡で見ているようで、読み手の気持ちをほのぼのとさせます。

 シニフィアンの戯れに近い、居酒屋などの情景の描写が詳細で、時間を遅く進ませます。

 センセイの鞄には、一体、何がはいっていたのでしょう。

 嬉しい気持ちになる疑問を提示して、物語は終わります。

 いい本でした。

 でも、私、先にTVで映画版を見ていたので、小泉今日子さんと柄本明さんの映像が浮かんで、そこから脳内のイメージが変化できませんでした。

 読んでない方は、先に小説の方を読んでくださいね。

 では、また。

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 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

書評
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コメント

  1. sakamono より:

    センセイの鞄は好きな本のうちの1つです。自分は最初に本を読んでから、ドラマの方を観ました。ちょっとコミカルなシーンに、違った切り口で見せられた感じがして、楽しかったです^^。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >sakamonoさん
    僕は、先にドラマを観たので、あのイメージがそのまま再現されました。
    少し脚本で粗筋に変化がありましたね。考えてみれば(笑)。
    久しぶりに、ゆったりとした読感の作品を読みました。
    また、お邪魔しますね。(長いこと、訪問してなくて済みません)
    では。(^。^)

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