ショーエンKさんの、『ぼうず丸もうけのカラクリ』を読みました。
感想は追記で挙げますので、しばらくお待ちください。
追記・感想
お葬式のお布施の全国平均が、約五十万円で、読経が大体一時間なので、時給五十万円ということになるのですが、それが全部懐に入るようではないようです。それに、お勤めも含めた就業時間と、お寺の僧侶の人数で割って、さらに必要経費を引いて、ということになると、一人の僧侶の月収は、世間並み以下の場合もあるようです。
全ての収入は一旦、ご本尊様(お寺)に入って、そこから給料という形で支給されるようです。
お寺の収入には税金がかからないそうです。
それに、お布施の他にも、法事、供養のお布施。護持会費、お賽銭。開眼供養、塔婆代。文化財や日本庭園を持っているお寺は、拝観料。墓地を経営しているお寺は、永代使用量と管理費。法事のあとの料理屋や仏壇屋の紹介料(もちろん、全てのお寺が紹介料をもらっている訳ではないそうですが)。
全てのお寺がお金持ちなのではありません。
やはり、檀家の数の多いお寺。お布施の相場の高いお寺。墓地を経営しているお寺。文化財を有して拝観料収入のあるお寺。が、お金持ち、という事になるみたいです。
寺の敷地内に庫裡(くり)と住居を建てるので、敷金・礼金・家賃なし。
さらに、面白いところでは、ぼうず頭にするので髪にかける費用が要らない。一生涯として計算すると210万円得をしたことになるそうです。
それでも、お坊さんも色々と大変です。
まず、僧侶になるには、最低でも丸一年間の辛い修行に耐えなければならないのですから。それに、修行が終わったからといって、すぐに住職になれる訳ではありません。
何より檀家さんから「気持ち」として受けとったお布施で贅沢はできませんし、高級車に乗っていると反感を買うし、反対に超大衆車に乗っていると、「もう少し、ちゃんとした車に乗ってくださいよ。我々の檀家の住職さんなんですから」と言われるそうです。
毎朝、早朝に起きて鐘をつかなければならないし。お勤めも冬は寒いし。
何より、年中無休。いつ、檀家の方が亡くなったという報せを聞くか分からないからです。
友引の日にお葬式は出せないので、プライベートな予定は友引に入れられるそうです。
副業は許されていますが、勤め先では、急遽葬儀や通夜に出かけることがあるので同僚に冷たい目で見られることも多いとか。
後半の項目の『恐怖の「ダブルお布施地獄」』は、初めて知ることで、私も気をつけたいと思いました。実父が、亡くなる前に墓地を移動していて、突然実父が亡くなって、墓地の場所も分からないまま、葬儀屋の紹介で知らないお寺に拝んでもらってお布施を払って、その後、墓地の場所が分かったので埋葬しようとしていると、その墓地を運営している住職に怒られて、そのお寺にもお布施を払った。という、例です。きちん、と自分の家の墓を管理してくださっているお寺で、お葬式は挙げましょう。
上手く纏まりませんでしたが、詳しくは本編をお読みください。
(尚、私の読解力不足により、本編の内容を正確にお伝えできていないこともあるかも知れませんので、その点、ご容赦ください)
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