『テレビは見てはいけない』読了(追記あり)

 苫米地英人(とまべち ひでと)さんの、『テレビは見てはいけない』を読みました。


テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

  • 作者: 苫米地英人
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/06/23
  • メディア: Kindle版

 こちらも、感想は追記をお待ちください。

 

   追記・感想

 

 驚きの新事実の発見が、まずあった。

 それは、苫米地さんが開発された『キーホールTV』というシステム&ソフト。

 何と、テレビ放送がオンタイムでパソコンで観られます。

 ユーチューブのような役割ですが、何と云ってもオンタイム放送なのです。

 ピアtoピアという配信方式によって、発信元のサーバーへの負担が少なくて済むらしいので

す。

 テレビを観ることによって、洗脳されている。本当は欲しくない物だったりするのに、欲しい

と思い込まされている。前に読んだ本にもありましたが、人は人から言われ続けることによって、

自分の本当の目的とはずれた目的が自分の目的だと、いつしか思い込むようになる訳です。

 HDレコーダーでテレビを観る人が多くなった現在、CMを跳ばして観る人が増えた。だから

今は、プロダクト・プレイスメントという広告手法が増えている。

 例えば、取材番組などの中に、商品の宣伝がさりげなく入っている、といった広告手法です。

 「KY」空気読めない、という言葉が流行ったことからも分かるように、日本人は人と同じ行

動をとっていないと安心できない。その価値観を植え付けてきた一つのファクターがテレビと言

える。

 視覚情報は文字情報に比べて、一瞬で圧倒的なリアリティーを感じさせることができる。【本

文引用】人間の脳は、現実世界以外にも想像で仮想空間を創り出すことが出来る。その仮想空間

での感動などは、ホメオスタシスを維持する為に涙や脈拍の上昇などを起こす。それが、動画で

音声付きだとよりリアルに感情移入できる訳です。

 テレビで姿を目にする人物に好感を持つのは、「ストックホルム症候群」にある。人間は臨場

感空間を共有することによって、互いに対する共感が高まる。【本文引用】現代人の生活におい

て、臨場感空間を支配する人の姿をよく目にする場所こそがテレビ番組なのだと。【本文引用】

 テレビによく出ていた人が、選挙に出馬すると多数の票を獲得する理由は、視聴者がその人に

対して知らず知らずの内にハイパーラポールを抱いたからである、と。だから、テレビに露出し

た人は、向こう三年間選挙に出られないようにすべきだと仰有っていました。不公平だからです。

 

 苫米地さんは、コグニティブリサーチラボを経営されています。そこで、数年前から「キーホ

ールTV」のサービスを提供されている。

 このサービスでは、誰もが放送局になることが出来るので「権力の監視機関」という役割を、

国民一人ひとりが担える。

 私が思うに、スカイプのメールマガジン型のようなシステムですね。

 P2P(ピアトゥーピア)の良いところは、サーバーに負担が少ない。よって消費電力を抑え

ることができる点。グーグルのサーバーの場合は、もの凄い電力を食う状態になっているそうで

す。しかも、情報が一箇所に集中しないということは、情報を護るという点からも安全である、

と。

 テレビは黎明期から放送システムを構築したり放送局を造ったり、電波塔を建てたりという社

会的初期コストがかかっているのに、現在の制作費の安いお笑い番組などを見せられていること

自体にもっと視聴者は怒らなくてはならない、と。

 テレビ業界には不透明な金の流れがある。

 流行言葉には仕掛け人が居る。苫米地さんご自身が「ハイジーナ」や「カリスマ美容師」など

の仕掛け人です。番組制作者から、或いは「カリスマ美容師」の場合は、美容師から、など、相

談を持ちかけられることが多い苫米地さん。智恵を提供して、流行るシナリオを作られたようで

す。

 

 後半の「脱・奴隷の生き方」の章では、ホメオスタシスを利用して、コンフォートゾーンをず

らせて(上に)、より高い自分になろう、と仰有っています。

 ホメオスタシスとは身体や精神が従来の状態を維持しようとする機能のことです。

 コンフォートゾーンとは、自分が一番心地よいと思える状態(レベル)。

 このコンフォートゾーンを少し上にずらせて、自ら自然に高いコンフォートゾーンに行こうと

するホメオスタシスの力を引き出そう、という事です。

 興味深いのは、今、例えば社会的成功を収めている人でも、現状に満足しているならば、それ

は異常である、という事。何故、自分は満足しているか、と書き出してみると、「偏差値の高い

大学を出ているから」とか「給料の高い会社に勤めているから」とか「ブランドをたくさん持っ

ているから」などが答えとして出てきます。しかし、それは、本当に自分が求めたものなのか。

 そういうものを求めたのは、結局は他人に言われたからかテレビに価値観を植え付けられたか

らであると気づく、という論旨です。

 

 済みません。感想じゃなくて、単なる、本の紹介になってしまいました。

 テレビを見てはいけない、とは仰有っていないように思います。
 テレビがいかに作られたものか。流行は仕掛け人が居ること。海外のニュースは日本のテレビでは全く採り上げられないという事。こういう事を分かった上でテレビを見ましょう、という論旨のようです。

 このぐらいで筆を置きます。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村 お得なコーラ!1本あたりなんと約43円!カリフォルニア コーラ

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >takagakiさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

  2. 山雨 乃兎 より:

    >Simpleさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

PVアクセスランキング にほんブログ村 新(朝日を忘れた小説家)山雨乃兎のブログ - にほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました