まず初めに、今の私を材料に議論してもらっては困るということをエクスキューズしておく。
私の場合、精神障害者二級認定を受けているし、その病状も回復はしていない上に、直近では、心不全になり、
それもまだ、完全には回復していなくて、今は、就労に向けての勉強をしているという状況だからだ。
健常者の、世間一般論的に、「大人になれば、必ず独り暮らしをするべきなのか。それとも、実家暮らしでも
いいのか」ということについて、考察してみたいと思う。
大人になれば、独り暮らしをすべき、という見解の人の意見としては、実家暮らしでは自立できているとは
言えない、という考え方がある。
大学進学を機に、とか、就職を機に、実家からは出るべきだ、と言うのである。
親離れができていない、ということのようだ。
大学進学する者は、自動的に、地元の大学でなく都心の大学を選べば、独り暮らしが始まる。
親に、学費も生活費も出してもらって、送り出されるのである。
そして、都心で就職となると、賃貸物件の初期費用は、親に、借りるにしても出してもらうのである。
一方、実家暮らしになるパターンとしては、高校卒業後、そのまま就職する。しかも地元に。
実家暮らしでも、家に生活費を入れていれば、自立している、とは言えないだろうか。
また、精神的自立の問題もあるが、すべてではなくてよいが、家事もする、というのであれば、それは自立して
いる、とは言えないだろうか。
家の親が、忙しくて料理も作れないときは、自分で、さっと料理を作る。
それぐらい出来て、しかも、生活費、月に4万~6万ぐらい入れていて、きちんと就労していれば、それは自立
しているとは言えないだろうか。
実家暮らしでも妥当だ、と言えるのは、とくに、長男・長女の場合だ。
親が亡くなっても、その家に住み続けるつもりならば、親と一緒に住んでいても恥ずべきことではない。
私も、独り暮らしの経験がない訳ではない。
実家暮らし推奨派と、独り暮らし当然派。
この論争は、どちらも譲らないようである。
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