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「お座りください」は、充分敬語だと思うが……

 犬に命令する、「お座り」という意味ではないと思う。

 座られている、という、相手の状態を表す尊敬を含んだ言い方の、一つのパターンが、

お座りになっている、だと思う。

 座れ、という命令ではなく、相手の状態を表している。

 犬に命令するときも、ホントに命令するなら、「すわれ」だろう。「座り」という状態になれ、ということから、犬に対する場合、幼児に対するように命令文と解釈されているのだろうが。

 文法には詳しくないが、連用形と命令形が、結果的に同じ言いまわしになっているだけなのではないか。

 「お」を最初につける敬語だから、こう混同するようなことが起こるのだろう。

 座られませ。

 それか、座ってください。

 「ください」または、「なってください」が、既に尊敬を表している。

「お座られください」では、おかしいだろう。

 よく、この問題を指摘する礼儀作法の専門家が、

「お掛けになってください」

 という、模範例を出すが、

それでは、椅子がなくて、畳の上では、どう言うのか。

「お掛け」も、犬に対するような意味で、その状態になりなさいという使い方をするなら、

命令語ということになる。

 犬に、「その椅子に座りなさい」という意味と同じことになってしまう。

「お掛けなさい」と「お掛けください」は、まったく違う。

 このように、少し違和感があるからといって、間違いだと指摘する専門家だが、

専門家のほうが間違っていることは多い。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

真夜中のつれづれ記……
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コメント

  1. sakamono より:

    なるほど確かに、犬に命令するなら「すわれ」ですね^^;。
    面白い考察でした。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)
    >sakamonoさん
    「お座りになってください」を間違った敬語だと指摘する場面をよくテレビで観ていて、違和感を感じました。
    長くお寄りしてません。また、まとめてお寄りしますね。(^。^)

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