堀江貴文さんの、『時間革命』を読みました。
例によって、感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
「時は金なり」という諺に対して、それは違うと仰有る著者。
時と金は、同等ではない、と。時のほうが重要で、時は、「人生」そのものである、と。
これには共感しました。そして、人生は、ハマッて楽しむことが大事だと。やるべきこと
を義務的にやるのではなく、自然に物事にハマッて楽しむ。こういう生き方こそ大事なの
だと仰有ってました。
・他人の時間を奪う人が許せない。
・会社にとって最も大切なことは、「社会貢献」でも「顧客の満足」でもない。「株主へ利益を還元すること」だ。
・人に任せることをしないかぎり、実感として時間が増えることはない。「全部を自分でやろうとしない」が、時間術の核心である。【一部本文引用】
・行動できる人とできない人との差は、情報量。「動き続けられる人」になりたければ、情報量を増やしさえすればよい。【一部本文引用】
・締め切り間際になってから頑張るのではなく、いつも自分のリズムを持って毎日すこしづつ仕事をすること。こういう仕事の仕方が、相手に迷惑をかけない。リズムとは、優先順位をつけて仕事をすること。予定を立てるのではなく、普段から優先順位順に、すこしずつ仕事をこなして行く。
・努力・成果・お金、が働く意味ではない。いかにプロセスが楽しめたか、が大事なのだ。なるほど、こういう考え方だと、結果が100パーセントでなくても喜べるな、と思った。
ホリエモンは、人生を川下りに例えている。
みんな、大きな川を流されて下っているのだ、と。思いっきり頑張って泳げば、どちらかの岸に辿り着けることもあるが、流されているのは、みんな一緒だ、と。
その川に、上流から、ときには果物が流されてくる。ときには、残飯も流されてくる。近くに来た果物を、(手に届く範囲に来た果物を)手を伸ばして取って食べてみよう、と。
それをしないで、不平だけを言っている。「やりたいことがない」と言う人は。
そして、川には、必ず滝がある。滝壺に落とされる経験は、誰も避けて通れない。そういうときは、ジタバタしない。手足を余計に動かすと滝壺に落ちたとき怪我をしかねない。
なるほど、面白い考え方だな、と思った。
そして、遠くの果物を必死に泳いで取りに行くようなことはしないらしい。夢中になれるものは、向こうからやってくる、という感覚。
刑務所に入った経験がある堀江さん。ストレスを発散できない、場所を移動してストレスから逃げることもできない、という経験をされた。そこから言えることは、世間に居る人は、刑務所ほどの拘束を受けていず、自らストレスから逃げることができる。なのに、逃げないで、不平・不満ばかりを言っている。それは、人生の川下りで、上流から流されてきた残飯を食べて、不満を言っているようなものだ、と。残飯は捨てよう。
さて、付箋を追って内容を紹介してきましたが、あまりにも本文引用が多いと新しく読む読者に対しても、著者に対しても良くないので、この辺で止めます。
堀江さんは、最近、健康増進に対しての世の中に働きかける動きもされています。大腸がん発見のための便潜血検査の促進とか、歯周病予防などの世の中に対する呼びかけとかです。それは、健康でないと折角の楽しみが楽しめないということから。
20歳ごろまで、「人間が必ず死ぬ」ということが恐怖の強迫傾向になっていたそうです。それが、何かにのめり込むことで恐怖が消えたらしいのです。
たしかに、僕も思うのですが、人生、楽しまなきゃ意味ないですね。そして、没頭することは、自然に向こうからやってくる、ということを再認識させてくれる本でした。