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映画『浅田家!』完視聴

 映画『浅田家!』を観ました。

浅田家! DVD 通常版

浅田家! DVD 通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2021/03/17
  • メディア: DVD

 二宮和也さんの演技が、リアルっぽくて上手い。

 主人公が、どういう経緯で写真家を目指したのか、そして、どうやって写真家になったのかというテーマと、現在進行形で描写される主人公と家族、恋人との生活。さらに、東日本大震災直後から、主人公が以前撮った家族の安否を確認しに行ったところから始まる、写真を洗って家族に提供する、というボランティア活動。そのなかでの或る家族とのストーリー。これらが多重に描かれていきます。

 この作品、実話を元にされているようです。
 主人公と同名の写真家さんがおられます。

 感想としては、主人公が写真家を目指して、恋人の援助で個展を開き、ある出版社の目にとまって写真集を出版し、ついに賞まで獲るところでは、我がことのように、「やったね。よかったね」と思いました。
 東日本大震災で被災した子供から、自分の家族の写真も撮ってほしいと頼まれたのに実現できないで断る主人公。歯がゆさを感じました。
 そして、実際にその家族の「内海家」という写真を撮るときに主人公浅田が配慮した行動には、奥ゆかしい配慮ができる人なんだなぁ、という感心・尊敬を感じました。
 全編をとおして、この主人公、そしてモデルになっている現実の浅田さんに対しても、「誰に対しても気の利いた配慮のできる人。そして、ユーモアのある人」という印象を持ちました。
 こういう人間でありたいですよね。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

映画評論
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