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そろそろ、死の準備をしないと……。

 酒をやめて健康状態がある程度回復した。

 だけど、煙草は、かなり喫っている。
 それに、生活時間帯がマチマチだ。

 自分で自覚したんだけど、あと40年も長生きしたかったら煙草もやめるべきだし、早寝すべきだ。
 でも、人間というのは、快楽を手放せない。

 このままの生活スタイルだと、十年後ぐらいに死んでいるだろう。
 ああ、生きて、印税生活を愉しみたかった。
 もし、専業作家生活が花開いたとしても、その喜びの期間は長くないだろう。

 死ぬことは怖くない。
 死んで、存在自体がなくなってしまうとは考えていないからだ。
 ただ、あの世に行って、キリストに喜んで迎えられるかどうかは分からない。
 かなり自分勝手な生き方をしてきたからだ。

 来世でも、存在は無くならないが、身体を伴った快楽は無い世界である。
 食を食べる喜びもない。酒・煙草などの嗜好品の喜びもない。
 性の喜びもない。

 生きている内に、それらを存分に味わっておこう。
 やるだけの事はやった。

 来世に向けて大事なのは、魂が成長することである。

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