PR

三田誠広『哲学で解くニッポンの難問』読了(追記あり)

 三田誠広さんの、『哲学で解くニッポンの難問』を読みました。
哲学で解くニッポンの難問

哲学で解くニッポンの難問

  • 作者: 三田 誠広
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 例によって、感想は、追記をお待ちください。
   追記・感想
 全編、当たり前の回答が書かれていると思った。
 でも、相談者にしてみると、当たり前のことに気づかないのかもしれない。
 主に力を入れて書かれているのは、老後の夫婦の問題。昼間から寝間着姿で妻に指図する夫には、なってはいけない、と。
 定年後できる趣味を現役時代から始めておこう、と。そうでないと、定年になってからではなかなか習得が難しい。
 そして、どうしても離婚したかったら、離婚する道も著者は否定しない。
 もう一つ、内容で注目したのは、「大人になったら、田舎でない限り、息子・娘には独り暮らしをさせよう」ということ。
 田舎では、地域の用事などがあって、そこで親睦をはかるということがあるが、都会にはそれはない。
 家族は、夫婦を単位に暮らさなくてはいけない。親子が同居するのは、子どもが独り立ちをするまでだ、と仰有る。
 そして、独り暮らしのスタートにあたって住居費の敷金・礼金が本人の力では捻出できない場合、親がそこは援助してでも外へ出すべきだ、と述べられていた。
 たしかに、一理あるとは思った。精神的に、大人になったら親子は切り離れるべき、ということだろう。とくに自炊の苦労を若いウチにしておくべきだと書かれていた。
 また、「日本という難問」の項では、日本のルーツ、原爆がなぜ落とされたのか、長崎の原爆は戦争終結には意味がなかった、というようなことも書かれていた。
 三田誠広さんが、難問に、哲学的文章で答えた1作だった。
 相変わらず、文体が暖かい。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

書評
山雨 乃兎をフォローする
PVアクセスランキング にほんブログ村 新(朝日を忘れた小説家)山雨乃兎のブログ - にほんブログ村