ルパン三世のテーマ

 本家本元の、大野雄二さんのバンドの『ルパン三世のテーマ』のライブ演奏のページに行き着きました。

 Gyaoの無料視聴ページですので、皆さん、動画再生の無料アプリケーションを導入されて、是非とも観てください。

 編成として、リズムセクション、エレキベース(五弦)、ピアノ、ドラムで、エレキギター(サイドカッティングの多い、目立たないしんどい動きです)さらに、ホーンセクション、トランペット3、トロンボーン1、テナーサックス1、バリトンサックス1、フルート1、パーカッション1で、さらに、コーラス3で、シンセサイザー1です。そして、ビブラフォンかシロフォンかマリンバ(私の知識が弱いので曖昧ですが)です。

 トロンボーンが中音域を全てカバーしているのは凄い。中音域には、バリサクも入ってはいるのですが、長い音に関しては、全て一人のトロンボーンがカバーしている。

 Aメロの旋律が、もっと滑らかであった方が好みであったと、感想に述べられている人も居ますが、こういう曲は、今回どういうコンセプトで行くか決めたら、その青写真に従って奏者全員が一丸となるものです。

 Aメロの旋律、確かに、もっと滑らかな演奏もありでしょうが、わざとテヌートであるところの譜面を、切って小気味よく、という指示は、大野さん自身から出ていたと思います。

 ルパン・ザ・サード、といいう処の発音が今ひとつだというレビューもありましたが、僕はそうは思いません。東南アジア系の女の人で、第二言語として、どう聞こえるかを忠実に再生されていると感じました。日本人も、第二言語として英語を話しますが、その発音を正確には再現できないです。

 何よりも、ドラムが、全体のシンコペーションとは違う音符のプレイで、全体の楽器に引っぱられずに、よく我慢できて演奏できていると思います。

 流石、プロです。

 トランペットの音が、ところどころ乱れる、という感想も有りましたが、長い時間のライブで演奏していたら、ときどき音が暴れるのはやむを得ないことです。それに、その方がライブの味が出ます。ファーストトランペットの人は、多分自分の吹くべきところを待っているのです。全体の演奏の和音になるところは低いですが、目立つ演奏のところはオクターブ以上高いのです。それが当たり前の唇にしているところを、全体に合わせて緩めたとき、音が乱れることもあるのではないですか。吹奏楽のコンクールなどでは、例えば、クラリネットが裏返った音を出してしまうことが有ります。でも、そんな音は、全体の楽曲で2回以内なら赦されていることなのです。

 何よりも凄いのは、フルートの人の長いソロ演奏でした。

 普通、あれだけ長いソロを吹くと、唾液の影響もあって、きちんとした音を続けられなくなるものです。風斬り音を多くした演奏部分は、多分、石川五右衛門のイメージ(和風の尺八のイメージ)なのでしょう。フルートと尺八は原理が同じだからこそ出来る技です。

 いやーー、見事です。

 当たり前か、本家本元なのだもの。

 皆さんも、一度聴いてみてください。

 現在見られるYouTube当該ページ↓

ルパン三世のテーマ'78 - 大野雄二
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 いやー、久しぶりに、いい演奏、納得どころでない、気持ちのいい刺激を受けました。

 では、また。(^。^)

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