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遺書

【最近、胸の調子がわるい。心不全が完全には治っていなくて、寒くなったからだろう。煙草も吸ってるし、心筋梗塞で急に死んでしまうかもしれないから、万が一のために遺書を書いておこうと思う。】
   遺書
 皆さん、お世話になりました。
 私、山雨乃兎こと稲見良一は、ひょっとすると、もう永くないかも知れません。
 後半の人生は、プロの小説家を目指しての人生でした。
 前半の人生では、社長や支店長に、大変お世話になりました。
 誠に有り難うございました。
 小説家を目指してからの人生では、第一に、出版費用を立てかえてくださった、恩師F先生、お世話になりました。
 誠に有り難うございました。
 鳥影社の百瀬社長、大変お世話になりました。
 僕の拙い原稿を吟味してくださった、文芸社の坂場部長、誠に有り難うございました。
 恋人になってくれた、みっちーさん、誠に有り難うございました。
 ブロガーのsakamonoさん、懇意にしてくださって有り難うございました。
 バンド時代のメンバー、友達諸氏、誠に有り難うございました。
 精神科のK先生、内科のS先生、Y先生、M先生、相談員のFさん、誠に有り難うございました。
 皆さんのお陰で、ここまで来れました。
 人生に悔いはありません。
 この遺書が、パロディーに終わってくれることを願っています。
   2021年1月22日
                          山雨乃兎

コメント

  1. sakamono より:

    もちろん作家の方の書かれるコトなので、創作物であると
    思っていますが...それはそれとして、私も家族もなく1人暮らしで
    身辺整理をしておこうかな、と思うような年になってしまいました^^;。
    前回の私のコメントに対する返信、ありがとうございます。
    精進しようと思います。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >sakamonoさん
    万が一のためです。
    「エンディングノート」をつけるといいらしいですね。
    お互いに、いい歳になりましたね。
    ゆったりと書いてくださいね。(^。^)

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