Gyaoで放送していたので、映画『ブラブラバンバン』を観ました。
曲に情動を招かれる。奇想天外なファクターですが、それが本編に活きて、ファンタジー性を持たせ、決して現実から離れた世界でないところに着地させています。
私の経験では、普門館などは、遠くの存在でしたので、その名前すら知りませんでした。
当時の私の中学は、地区大会でX君のシンバルの失敗によって県代表に選ばれませんでしたが、それでも、誰も、X君を責めるつもりもありませんでした。
本番で失敗をするという事は、よくある事ですし。集約して頑張ったことをお互いに褒め合いました。X君は、冒頭のシンバルを緊張からすぐに閉じてしまったのですが……。
その時の曲は、『吹奏楽のための民話』でした。
みんな必死でしたよ。隣の強豪校に存在をアピールしてやろうと。
今は、地元の中学も力量的につよくなりました。
思いつきのアレンジだけに留まらず、感動を呼ぶ映画に仕上がっています。
ユニゾンで吹くと欲情して押したおしてくる?
それなら、僕も、故障したトロンボーンを吹こうかなぁ。。。
追記として書きますが、主人公が合唱部担当の女性音楽教師に対して進言する部分がありますが、そこが、タメ口です。
僕からすると、そこで興ざめです。
目上の人に苦言を呈する場合、例え自分の言ってることの方が妥当だとしても、年上に対してタメ口を利いているだけで、僕らの年代は不愉快になります。尊敬に値する人でなくても、敬語は使うのが当たり前です。たとえ、犯罪者に対してもです。
一番の、物語りを変化させるキーポイントになっている力点になっている場面でしょうが、僕らの常識からするとダメダメです。
きちんと、尊敬語、謙譲語を用いて、主張すべきことを、きっちり言えばいいのですよ。
まあ、脱線しましたが、感じたことを書きました。
インパクトを作り出すために、敢えてそうしているのかも知れませんが、きちんとした言葉づかいでも、主張している雰囲気は出せます。
また、年上年下が関係ないとか、お互いに「さんづけ」で呼びあうのに抵抗がないとか言って批判する人が居ますが、初対面の場合は、年下に対しても「さんづけ」で呼びあうくらいが礼儀です。
長くつきあっていても、社会的立場同士でしか付き合わない人同士であったら、お互いを「さんづけ」にするのも、僕らにも抵抗はありません。
与されるのか、組織に属するのか、仕えるのか、そういう具体的な立場の場面では、敬語を使うのが当たり前でしょう。
きちんと敬語を使いながら、上司に反論するという技術を身につけましょう。
勿論、そんな事は、誰も教えてくれませんよ。独学で学ぶのです。
大分、横道に逸れてしまいました。
あらためて観て、思うことは、この映画では、主人公男子高校生が女子主人公に言った言葉、「自分のしたいことぐらい、他人に迷惑かけてでも、した方がいいです」と、この語に尽きるのではないかということです。
全体が、このテーマが言いたい為に作られているような気がします。
普段の会話で出てくる言葉で、特に崇高な言いまわしではないけれど、人生にとって一番大事なことなのかも知れない。そう思いました。
では、また。(^。^)
さらに、追記ですが……。
作品中に出てくる主人公女子のホルン演奏は上手すぎます。
ホルンは、音程を安定させるのが非常に難しい楽器なので、作品中の難曲を、あれほど完全に吹けたら、もうプロです。高校生であれだけ吹ける人は居ないでしょう。
普門館に出場するレベルの学校でも、あれだけのホルン演奏ができる奏者は、多分居ないと思います。
同じ音域にかぶさるのがトロンボーンですが(トロンボーンの方が、音域は低いですが、重なる音域はあります)、トロンボーンだったら、まだ、独奏でメロディーを吹くのに適しています。ホルンでは、メロディーが複雑なソロは難しいです。移動した音の高さに、スパッと発音させることが難しい、音が立ちあがりにくい楽器です。
ホルンで、あそこまでの演奏は神業です。
オーケストラでも、ホルンには、あまり長いメロディーを演奏する楽曲が、始めからありませんし…。
ホルンは、伴奏メインに活躍する楽器です。ときに主旋律をとることもありますが、ほんの少しというのが普通です。後打ち(裏拍)や、和音の長音がメインです。