犬に命令する、「お座り」という意味ではないと思う。
座られている、という、相手の状態を表す尊敬を含んだ言い方の、一つのパターンが、
お座りになっている、だと思う。
座れ、という命令ではなく、相手の状態を表している。
犬に命令するときも、ホントに命令するなら、「すわれ」だろう。「座り」という状態になれ、ということから、犬に対する場合、幼児に対するように命令文と解釈されているのだろうが。
文法には詳しくないが、連用形と命令形が、結果的に同じ言いまわしになっているだけなのではないか。
「お」を最初につける敬語だから、こう混同するようなことが起こるのだろう。
座られませ。
それか、座ってください。
「ください」または、「なってください」が、既に尊敬を表している。
「お座られください」では、おかしいだろう。
よく、この問題を指摘する礼儀作法の専門家が、
「お掛けになってください」
という、模範例を出すが、
それでは、椅子がなくて、畳の上では、どう言うのか。
「お掛け」も、犬に対するような意味で、その状態になりなさいという使い方をするなら、
命令語ということになる。
犬に、「その椅子に座りなさい」という意味と同じことになってしまう。
「お掛けなさい」と「お掛けください」は、まったく違う。
このように、少し違和感があるからといって、間違いだと指摘する専門家だが、
専門家のほうが間違っていることは多い。
コメント
なるほど確かに、犬に命令するなら「すわれ」ですね^^;。
面白い考察でした。
>ビター・スイートさん
ナイスを有り難うございます。(^。^)
>sakamonoさん
「お座りになってください」を間違った敬語だと指摘する場面をよくテレビで観ていて、違和感を感じました。
長くお寄りしてません。また、まとめてお寄りしますね。(^。^)