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小説家になる方法
・新人賞に投稿して受賞する。
・出版社へ持ち込む。
・「小説家になろう」などのサイトへ掲載し、人気を集めて出版社からのオファーを待つ。
・ブログで発表する。
・自費出版。
小説家になるのに、自費出版という方法もアリ
大手出版社の新人賞に投稿する方法がスタンダードだが、簡単には受賞しない。
下読みの人の作品への好き嫌いもあって、一次選考すら通らないこともしばしばだ。
もっと早く、デビューの形だけでも作りたい。
だったら自費出版は、どうだろう。
自費出版とは、どういうものか
大きく分けて、自費制作本と商業流通出版がある。
自費制作本
・ISBNコードがない。
・書店で取り扱えない。(書店に置いてもらうには、個別に委託置きを頼むしかない)
・印税なし。(著者買い取り価格と実売価格の差が収入になる)
商業流通出版
・ISBNコード付く。
・書店で取り扱える。
・印税あり。
・店から客が注文できる。
*共同・協力出版も、客から、宣伝・制作費・流通費を全額とる。実質自費出版。
プロが出すのは、著者に費用がかからない商業流通出版。これを世間では、商業出版と言う。
自費出版からプロになった作家
・文芸社 山田悠介など多数。
・幻冬舎 天野節子 『氷の華』が代表作。 長年ミステリーの新人賞に投稿しつづけていたが、まったく一次選考すら通過しなかった。『氷の華』は、30万部超えのヒット。
文芸社の特異なシステム
全国の数百店舗の書店に、自社のシェアスペースを作っている。(このことによって、流通が多数店舗に置くのを拒んだ場合でも、著者の本は確実に数百店舗に並ぶ)
文芸社が、各店舗に対してテナント料を支払っているので、客である著者が、その一部を費用として支払っているという図式がある。
流通・取次会社とは
出版社から本を預かって、書店へ配布する。
どの店舗へ、どの程度の数量流すのかを決めているのは、出版社の意向と取次会社の判断である。
大手出版社発行の本だと、取次は、優先的に全国書店に配布する。
取次会社も営利目的の企業であるから、売れそうにない本は、多数流通させるわけにもいかない。
全国の多数の店舗に自作を置いてもらうには、新人賞をとって大手出版社から出版するか、自身が有名になることである。
費用
30~40万 ネット流通のみ
100万前後 大型書店数店舗に流通。その後の追加注文については、各書店の判断。
150~300万 出版社のシェアスペース。出版社によては、流通・取次を通しての他店舗配布もある。
・著者が、「この店舗にも置いてもらいたい」と思ったとき、取次に6~7万払う必要がある。
・広告費用も、自費出版の費用に入っている。
KDP出版という、新しい形
動画では、話してない内容だが、無料で出版できるシステムが、近年日本でも導入された。
何社か、そういうシステムを繰り出しているのだが、有名なのは、kindle・direct・publishing(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)だ。
「何だ? 電子書籍でしょ?」
電子書籍だけではない。
近年、紙の本(ペーパーバック)も、個人で出せるようになっている。
電子・紙媒体、どちらも、著者が一定の制限のなかで自由に販売価格を設定できる。
しかも、最初に費用は、まったくかからない。
お客から注文があって初めて印刷し、出荷する。その都度にかかる印刷費用も計算されていて、販売価格の内から差し引きされて、著者には印税も支払われる。
印税率も、特に電子書籍全世界流通本の場合かなり高い。
原稿を校正するのが、著者だけという難点はあるが、こういうシステムを逃す手はないだろう。
自費出版してみては如何でしょう
新人賞投稿はつづけるとしても、併行して自費出版してみては如何でしょうか。
皆さんに朗報があります。
初期コストのまったくかからない自費出版方法もあります。
KDP(Kindle・direct・publishing)詳細及び出版手順は、こちら↓
KDPペーパーバック、出版作業の全容
最後になるが、これだけは言えます。
自費出版は、出版後の宣伝が大事。
大手の商業出版と違って、宣伝するのは自分です。
*小説の書き方講座、トップはこちら→ 小説の書き方講座1(前編)
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コメント
文芸社というのは、よく聞く名前ですね。そんなふうなシステムで本を
売っていたとは...なかなか勉強になりました。出版費用や広告費を
著者と出版社で、どのように折半するか、やっぱりシビアですね^^;。
>sakamonoさん
費用全額出版社持ちという出版をするには、売れる見込みのある人になることですね。
新人賞受賞経験がなくても、ネームバリューがある場合は、大手も出してくれます。
自費出版の本の校正の程度、と、自費出版採用の審査状況について、またお話したいと思います。
sakamonoさんも含めてですが、生業でなかなか書く時間がない場合は、短編の賞とかショートショートコンテストを狙ってみましょう。
また、お寄りしますね。(^。^)