トライヤル・ウィーク

 一年ほど前には、トライヤル・ウィークには反対と書きました。

 今でも総論は変わってはいないのだけど、最近、トライヤル・ウィークが始まっているみたいで、中学生の対応を初々しく感じました。

 一生懸命に大人のする仕事の代わりになれるように頑張っている。

 微笑ましいです。

 今日は二軒の図書館を巡ったので、二軒ともにトライヤルの中学生が対応してくれました。

 働くということを剰り難しく考える必要はないのですよ。でも、初めての経験で緊張するのはわかります。

 僕は今、農家をたまに手伝いに行く程度で、他は全部創作の時間に充てていますが、この暮らしとて同じパターンで長くつづくとは思われない。

 ときどき、夢を観るのです。

 工場の工員だった頃とか、営業職の社員だった時とかに夢のなかでは戻っていて、「しまった。会社に間に合わない」と思って目覚める夢を。

 ホントに原稿書きだけで生活が出来ている人、多分、僕の勘では、120人くらい。その内、充分な実入りを稼いでいる人が60人(世に言う印税生活)。それから下の120位までの人は原稿書きの仕事だけでどうにか生活はできているという現状。推測ですけど。多分、それが、この世界なのじゃないかと思います。
 だから、こういう仕事は偉そうに仕事をしているとは世間に言えないのですよ。芸能人や俳優の仕事と似ていて、普通の仕事、辛い時間が当たり前の仕事ではないですから。しかも、そのプレステージに立てる人が一握りの数。

 テレビに出て相乗効果で自分の範囲以上の売り上げを稼いでいる人が、沢山仕事を入れて朝から晩までテレビに出ていても、……、それは、本来の仕事でもないし、普通の仕事の苦労でもないな、と思います。そういう生き方は一種の才能だから、そういう仕事の仕方も有りですが。

 現実の仕事に立ち向かっていたら、お客さんが分かってくれますよ。今後、実際に仕事を始めても、その時に若い人が一生懸命になっているという姿を大人は応援してくれます。

 難しい時代の担い手になってください。

 世間は捨てたものじゃないですよ。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >ガイちゃんさん
    ナイスを有り難うございます。

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