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『バッテリー』読了(追記あり)

 あさのあつこさんの、『バッテリー』を読みました。


バッテリー (角川文庫)

バッテリー (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2003/12/25
  • メディア: 文庫

 感想は、追記で挙げますので、しばらくお待ちください。

 追記・感想

 野球に関係ない話しを長々とする必要は、誰とでもない、と考えている主人公、原田巧(はらだ たくみ)。

 巧は、小学生ばなれした剛速球が投げられる。コントロールも良い。

 来年度から中学生になる春に、父の仕事の関係で地方都市新田市(母の実家)に引っ越してくる。

 幼い頃から病弱な弟、青波(せいは)は、空気のいい環境の所為か体調もよく、野球を本気でやりたいと願うようになる。

 同級生、豪との出会い。

 子供の頃って、こんなに個人主義で閉鎖的だっただろうか、と思った。今、現代の子供はこうなのだろうか、と。

 しかし、それは、巧が野球に真剣な為の強すぎる自負心から出ている言動なのではないか、ともとれる。

 祖父の洋三に、「野球は一人ではできない」と言われ、愉しむことも野球の重要な要素なのだということを思うようになる。

 知り合って間もない、江藤との別れ。

 知り合って間もないのに、自尊心からお互いに険悪になってしまった。

 そういう巧の頑なな心が、豪たちによって溶かされていく。

 誰もが通った小学生時代を彷彿させる小説だった。

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