フィリップ・マグローさんの、『史上最強の人生戦略マニュアル』を読みました。
大人というのは、自分がどう進むべきかは既に分かっていないといけない。従って、本来ならば、このようなタイトルの本を手にとる必要はないのだが。
感想は、例によって追記で挙げますので、しばらくお待ちください。
追記・感想
非常に理屈っぽいエッセイで、しかも分量が長いので、読むのがしんどいのですが、そ
れでも、この本から得ることは有りました。
自分の欠点や過去のトラウマに正確に向き合わなければならない、という考えです。
折角出せる筈の実力が、「自分には、どうせ無理だろう」という固定観念の為に出せな
い場合が多いらしいです。(誰にも当て嵌まることだそうです)
その自己を正確に認識する為に、各項ごとにテストが添えてあります。
でも、私の感想としては、そんなにしぶとく自分を見極める必要はないのにとも思いま
す。
人生というのは、色んな事があって現在に至っている訳です。誰でも。
しかし、その自分にとってマイナスのことは、本当に相手だけが原因で起きたのか。と
いう処に着眼されています。自分では変えられない出来事だったとしても、その結果を選
んだ責任は自分にある、と認めよう、と仰有っています。そして、これからの作戦を練ろ
う、と。(例えば、「その日、ハンバーガーを買いに出掛けたのは、誰でもなく自分だ」
というようなレベルまで)
確かに、個人の過去・現在は厳然たる事実ですよね。
そこを、ただボヤくのではなく、新しい理想の自分になる為に戦略を練って実践しよう、
という論旨です。(理想の自分というのは、夢を実現した自分であることも言えますが、もう一つは他人から受け容れられる自分です。人は、他人から疎外されることが一番辛いことなのだそうです)
一番興味深かったのは、「いつも何かの所為にして、マンネリ化した日常を送っていな
いだろうか」と読者に問いかける部分で、祈らない生活というマイナスのファクターも提
示されています。さすがにキリスト教圏の人の考え方だなぁ、と思いました。(何もかも
塞がっているときにこそ、祈るという方法がある、と祈りが即戦力と思えるのは、人生に
とって得です)
自分が正しくても、言い張るのではなく、自分を有利にもっていく戦略を恣意的にとる
ことが大事らしいです。(この部分は耳が痛いです。反省)
この本の複数ある主題の内の一つは、「どうか、勝者になってください」とマグロー氏
がメッセージを込めているその事でした。
やはりアメリカ人。合理的です。
戦略を立てる生き方をするのとしないのとでは、結果に大きな違いが出てくるようです。
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