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書けなくなった。こわれる山雨。

 先日、応募すると言っていた新人賞には、投函しました。

 それも、締め切りぎりぎりではなく、10日ほどまえに。

 これで、2作(それぞれの賞)の結果を待つことになります。

 一方、今、執筆中の作品は、ほとんど書けなくなりました。

 書けないから、生活にメリハリがつかず、生活サイクルがぐちゃぐちゃです。

 原因は多数あります。

 一つは、梗概を、長編にできるほど作り込まずに書きはじめたから。

 もう一つは、自室の環境が少し変化したこと。

 それから、「どこへ出しても、どうせ、もう駄目なのかもしれない」という気持ち。

 実は、既刊を出版したときに、何人かの有名ベテラン作家に、献本として送りました。

 そのうちの、お一人に、貴方の本は、読んだけど、内容には共感できなかった、と書いて、もし、この献本も受け容れてもらえない場合は送り返すのではなく廃棄してください、と書いたのです。

 受けとったほうがいい気持ちにはならないことは重々承知していましたが、それくらいインパクトのある手紙を添えたほうが、相手の印象に残る、と思ったのです。

 でも、それが致命的な失敗だったようで、その方、どんどん出世されて、今では殆どの現代文学の新人賞の選考委員をされています。

 その方が選考委員をされている賞にも数度送りましたが、一次選考すら通過しませんでした。

 今や、その方が選考委員をされていない現代文学の新人賞を探すのが難しいくらいの状況になっています。

 まあ、一般の方の考えからすると、それは僕に作品の力量がないからだろう、と言われても仕方ないことですが、どうも、その人に、撥ねられているような気がします。

「また、アイツ、送ってきたの。棄てといてね」

 みたいな感じで。

 その人、今や中堅ですから、その人にブレーキをかけられているのでは、もはや、どこの賞に出しても一次選考すら通らないのかもしれません。

 それならば、地方新聞の賞に応募して知名度が上がればいいのでは、と、誰もが考えますね。

 ですが、地方新聞の賞は、現役世代で性別が男で、無職の人間の投稿は紙面で採用しないようです。(社会にかかわっていない人の投稿は採用しにくいのですね。たとえ事情(病気など)があっても)

 このことは、神戸新聞社に質問のメールを送ってみましたが、まったく返信がありませんでしたから、図星なのでしょう。

 神戸新聞の文芸欄への投稿に関しては、随分無駄な時間をつかった、と自分でも思います。

 こういう風に考えると、書けるものも書けなくなりますよね。

 処女作を出したとき、或る先輩に言われたのですが、

「インターネットでの喧伝は、まだ早いんとちゃう?」

 と。

 その当時でも、確実なデビューが出来るまでに目立つのは損かもしれない、という考えは、自身にも、おぼろげながらありました。

 実際に、生意気、と思われて蹴られる、ということはあるようです。

 それと同義のことは、島田荘司さんも、ご著書に書かれていました。

 まあ、でも、書きつづけますよ。

 ブログに小説を挙げる人を、「電波くん」と、鈴木輝一郎さん(前述の作家さんは、鈴木さんではありませんからね)は呼ばれているようですが、

僕が、ブログに挙げている作品は、全部、一回は、どこかの賞に応募して落ちた作品です。未投稿の作品をそのままブログに挙げたことは一度もありません。

 今までの自信作は、既刊本を除くと、『ホテル・琵琶湖イースト』『癈人つくりて…』『キャバレー・ウエストムーン』ですが、大手の賞には、その三作とも、一次選考もかすりもしませんでした。

 僕が、単に、実力がなくてうぬぼれているのか。それとも、選考がおかしいのか。

 読者であるアナタの目で審査してみてください。

 それから、こんなことを書きましたけど、どこの出版社とも作家さんとも喧嘩するつもりはありませんから。ただの思い込みの強い人間の愚痴だと思って読んでくださいね。

 では、また。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >xml_xslさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)
    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

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