中川淳一郎さんの、『ウェブを炎上させるイタい人たち』を読みました。
感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
著者の論旨を、私の言葉で要約して文にすることにする。
著者はロストジェネレーション世代な訳だ。就職氷河期に就職した現在35~36歳の年代な
訳である。この年代を第二次ベビーブーム世代と著者は呼んでいるが、それは時代が進んだから
結果的にそう言われることになった言葉で、私の年代も、少し前は第二次ベビーブーム世代と呼
ばれていた。
いずれにせよ、私の年代、現在40代後半くらいの年代はバブル期の入社で随分オイシイ思い
をしていると著者は思っている。30歳時点での平均給与を取り上げたりしている。それはそれ
で当たっている。
私に限って言えば、途中リタイア組なので、その恩恵には与っていないが。
私たちの年代を含め、その前の団塊の世代にしろ、そういう年代からインターネットがロスト
ジェネレーション世代に与えられ、丁度オモチャのように、それにのめり込む事で現実を忘れさ
せられたのだと、著者は仰有る。
これは、当たっていると思う。(冷や飯を食わされた感覚を上の世代に誤魔化されている訳だ)
インターネットがいくら可能性があるように見せかけても、所詮は既に名の売れている人の喧
伝にしかならない訳で、今からネットを駆使して有名になろうとした処で、それは幻なのだと。
私も著者に言われてみて思いかえしたのであるが、拙ブログの読者が、一体いくらの冊数、私
の著書を買ってくれただろうか。勿論、買ってくれた人には感謝している。
大体が、インターネットに繋いでブログやはてなブックマークに書き込みをしている人など、
閑人なのだ、と著者は一蹴する。
金のないニートか無職の人が、時間だけを使って、或る場合には、自分が賢いと思われたいが
為の書き込みをしている。それがインターネットなのだと。
金がなかっても、小遣いを工面して、山雨を推す為に著書を買ってくれればネットに繋いでい
る意味もあるが、その金額でさえ、本なんかに使うのは惜しいのである。これでは、いくら、検
索候補数で十万以上あれど、読者数が全体で千以上あれど、何の推進力にもならない。
勝間和代氏など、女性だからネットを使って有名になれたのではないか、という意見も私の知
人から承る。
既に有名(イケてる)人が余計有名になるには適しているが、ネットを使って無名の人が注目
を浴びようとしても、所詮無駄である、と著者は、バッサリと切り捨てる。
インターネットユーザーを、図解にして分類している図には首肯した。
すなわち、
1、ネット教教祖(自身が既に、社会的地位を得ている人。さらに、ネットは凄いのだと喧伝する)
2、ネット教信者(自身は1ほど有名にはなれていない普通の人。または著名になる気はない。ネットは凄いのだと喧伝はするが、ときに、3を叩くこともある)
3、一般企業
4、普通のネットユーザー(ときに、炎上に油を注ぐこともある。匿名の書き込みしかしない)
5、ネットサービス運営会社(1~7を総合的に俯瞰し、儲けている)
6、ネットに慣れた暇人(自分が上手くいっていないので、妬みから炎上させる為の書き込みをすることもある。時間に余裕があるので、ネットの隅々までを閲覧している)
7、賢いリア充ユーザー(閲覧は、自分が欲しいものを探すときのみ。その他ウェブも発言はせず見るのみ。ネットで高い買い物をする)
どういう風に、4と6から炎上を仕掛けられたとき、いなせばよいのかが解説してあった。
中川さんは、炎上や苦情を受けた当事者である。
ネットって、そんなに憧れるべき媒体ではないのだ、という事に気づいて欲しいと彼は言う。
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琥珀色の戯言さま
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コメント
>takagakiさん
ナイスを有り難うございます。(^。^)