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突然くる成人病での死

 前年、ウチのトイレの水洗化の工事をしてくださった土建屋の親方さんが、急になくなった。

 仕事も油に載って、性格もほがらかで誰にも好かれるような人だったけれども、病気の急な進展には勝てなかったということになる。

 性格のいい人ほど死が早い、とは世間でよく言われることだが、それは、最近、もの凄く首肯する。

 また、「もう死ぬ、もう死ぬ」と言って普段から悲観的な人ほど、なかなか死なないと言う意見も多いが、「もう死ぬ」と言っている人は、精神の緊急状態にあって、そういう人ほど、いつ自殺してもおかしくない。

 気づいた人が少しでも気分が上向くように手を貸してあげるべきである。

 どんな人でも、いつ死ぬか分からないことが、個人個人の社会的立場の不条理を是正している、という考え方も、哲学のなかにはある。

 いづれにしても、急に亡くなるかもしれない人生だとしたら、やはり、後の世というものが存在していなくては侘びしいのではないだろうか。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

真夜中のつれづれ記……
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