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先輩の人生指導

 いやー、起きてました。徹夜です。

 ライブチャットの女の子が誰一人、素直になってくれないからです。

 まあ、それはさておき。

 自分が行動するときに、或る先輩に言われたことを思いだすことが、よくあります。

 今日は、それを紹介してみたいと思います。

 バンドのリーダーだった貫禄のある先輩。

 懐が深かった。

 以前の記事にも挙げたのですが、

「お前の好きなものを注文せい」

 と言ってくれて、二人で店で飲むときの充てに、トンカツを頼んだとき、

「おい、充てで頼んだんだから、ゆっくり食えよ」

 と言ってくれ、平らげてしまったトンカツのお代わりを奢ってくれた先輩です。

 悩み多き、若い二十代前半の頃でした。

 僕が、あまりにも煙草を立てつづけに喫う姿を見て、

「山雨、何をあわてよんねん。……吸いたいなかったら、とりあえず、そのまま、煙草、持っとけ」

 と言われました。

「今、喫いたいないねやろ。せやけど、後で吸いたくなるかも知れんのやろ。せやったら、とりあえず、保留で、そのまま手に持っといたらエエねん」

 と言って、僕を落ちつかせてくれました。

「短こうなってきたときに、それでも吸いたーなかったら、そこで切ったらエエねん」

 と。

 この考え方が、北方健三氏と同じ考え方であることを、後に、北方氏の著作で知ることになります。

 若い頃でしたから、例のごとく、哲学的善悪問答が頭のなかにあって、それで仕事も手につかず、仕事を辞めてしまって、さらに体調もわるい、という状態のときがありました。

 そんなとき、先輩から電話がかかってきたのです。

「山雨、どないしとる? 元気かいの?」

「いえ、色々悩んでて、元気ではありません」

 そう答えると、

「色々やってはみたんか?」

「ええ、やれるだけのことはしました」

「せやったら、そのまま、何もかも、放っといてみい。……ああ、どないなんねやろな、とか、心配になっても、それでも、そのまま、何もかも放っといて、何もせんといてみい。……あのな、山雨、そしたらなあ、仕舞いめに、芽が出て、花が咲くわ。まあ、待っとき」

 と言ってくれました。

 僕は、兎なので、ちょっと困ったら慌てます。

 それを是正してくれた言葉でした。

 人生の先輩と言える方は、その人を含めて二人いらっしゃいます。

 いつも、自分が知る以上の、人生のノウハウを教わっています。

 反対の助言をする友人も居ます。

「アンタ、どないすんのよ」

 と、行動を急かすタイプです。

 僕は、王選手と同じタイプで、何事も自分で決めて動くタイプです。それに、内省する傾向がつよい。

 そういう人間に、正論ばかりを言って行動を急かせるのは酷です。何よりも、本人が、どう行動すべきなのかを分かっていて動けないのですから。そういう正論は、自分のカリキュラムを自分では作れない、けれども根っから楽天的な長島選手タイプに言うことです。

 こういうタイプの人を、僕は、「他人の尻をライターで炙る人」と呼んでいます。

 エエ話が、ちょっと崩れましたね。

 また、明日ね。(^。^)


コメント

  1. 春男 より:

    そうですか。でその先輩って誰ですか。登場人物が多くて。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >春男さん
    ブルースのコピーバンドを組んでいたときのリーダーの人です。

  3. 春男 より:

    で、そのリーダーは今何してるのですか。ミュージシャンに?

  4. 山雨 乃兎 より:

    >春男さん
    兼業プロの方だったのですが、今は普通の仕事をされています。

  5. sakamono より:

    私も急かされるとダメなタイプです^^;。
    この記事を読んで、ちょっとホッとした気分になりました。

  6. 山雨 乃兎 より:

    >sakamonoさん
    「何もかも、放っておけ」というような助言は、一般の人はしませんね。確かに、当時の僕も救われました。
    じっくり腰を落ち着けて、自分のペースでやりたいですね。
    また、まとめてお寄りしますね。(^。^)

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