先日来、トヨタの製造の派遣の仕事に行っていた、という内容を、記事のなかに書いているのですが。
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それは、第二回の家出の、家出先での住み込みの仕事でした。
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もう、相当前になりますから、今さら書いても、誰にも害はないと思うので書きます。
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宇多田ヒカルが、鮮烈なデビューを飾ったそのとき、
僕は、或る事情があって、地元の職場を逃げて家出しました。
そして、関東で新聞配達の仕事をして、それも或る事情から辞めて、
名古屋まで車で戻ってきて、派遣の仕事の面接を受けたのです。
それも、難なく就労が決まったのですが、僕の行ったのは、トヨタが提供しているダイハツの車の足回りをつくる流れ作業のラインの仕事でした。
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車には、シャーシーとブーツが組み付いた、駆動系の部品があるのですね。
そのシャーシーにブーツを履かせて、あとはタイヤをつけるだけの状態にまで部品をくみ上げる、という仕事をしていました。
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もの凄く、スピードを要求される部署なのですよ。
そのラインのなかでも、僕は、先頭といって、一番初めの工程を受け持ちました。
その工程のチームは、五人。
ベテランほど、スピードを要求されないポジションに居ます。
が、ベテランも、「やってみろ」と言われれば、すぐに先頭の仕事はできるスキルを持っています。
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派遣会社のマネージャーにレオパレスを用意されて、
僕は、そこで存分にくつろぎました。
別の寮に泊まっている仲間とも仲良くなりました。
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たしか、朝６時半ごろ出勤のためレオパレスを出ます。
工場までの道程には、大きな橋がありました。
そこで、僕の運転するプレリュードからは、FM放送で宇多田ヒカルが流れてくるのですよ。
地元ではないところで、歌手の新曲をはじめて聴く、というのが、妙な感覚です。
「なんだ、この曲調、レニー・クラヴィッツのパクりじゃないか」とか内心で思いながら聴いていました。
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それがね、他人（車の運転者）からは、痛い視線を感じるわけですよ。
なにしろ、愛知県ですからね。
みんなトヨタ車に乗っているのですよ。
ホンダ・プレリュードに乗ってるなんて、僕だけ。しかも、僕だけ神戸ナンバー。
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まあ、そんな感じで、結局仕事は、丸一ヶ月つづいたのですが、
契約は三ヶ月だったのですが、一ヶ月で、職場をバックレてしまいました。
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ラインのリーダーが、僕のミスが原因でベルトコンベア式のオートメーションが止まったことがあったときに、
怒ったんですよ。
内容としては、僕に怒っているのだけれど、それを分からないように、制御盤に向かって
ぶつぶつと言い、
「くそーー、ボケが!!」か、或いは、「くそーー、ダラーー!!」と言って、
制作中の部品を、制御盤に投げつけたのです。
８０サイズくらいある、金属の、二キロほどの部品をですよ。
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それで、僕は、ああ、この人とは、いずれ喧嘩になってしまうな、と思って、喧嘩になったら暴力沙汰にもなる可能性があるな、と思って、バックレたのです。
「なんや？ 今のは？ おれに文句があんのかい!?」
こう言いたくなりますよね。
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ラインのリーダーだから、上司から言われている、１日に何個以上製造せよ、というノルマがあったのでしょうね。
それは、当時でも理解できましたが、部品をぶつけて激昂するなんて、よくないです。
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そして、その職場をやめてからは、移動資金が枯渇し、実家に帰ってくることになります。
この辺の詳細については、『第二回、東京家出の記』でお話したいと思います。
でも、『第二回、東京家出の記』は、色んな方面にご迷惑をかけることになるので、ブログではなく、出版物として読者に提供したい、と思っています。
コメント
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やっぱり愛知県は、みんなトヨタ車なのかぁ。
人生いろんなコトがありますね。特に若い頃は。
あ、年を取ってもあるかな？
私の場合は、ワリと平板な道を歩んで来ましたが＾＾；。
＞ビタースイートさん
ナイスを有り難うございます。（＾。＾）
＞sakamonoさん
見事に、トヨタ車ばかりですよ。
ワリと平板な道、ご謙遜も含まれているでしょうが、それが一番いいですよ。
また、お寄りしますね。（＾。＾）