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総合病院の皮膚科での噺

 昔話を一つ。

 ずっと放置していた水虫を治療しようと思い立ち、総合病院の皮膚科に行ったんですよ。

 担当してくれたのは、新任の女医。(若くて、かなり美人です)

「ずっと放置していた水虫を治したくて来ました。爪にも感染してるようで」

「分かりました。検査します」

 と女医は言って、僕の足の指と爪、それぞれに先のとがった危惧を当ててこすって落ちてきた皮膚の粉を、シャーレーにとってそれをガラス板に載せて顕微鏡で覗いていました。

「たしかに、水虫ですね。菌がいます。お薬、塗り薬をお渡しするので塗ってください」

「あの~ 先生。僕、股間もかゆいんですが、単なる蒸れなのか疥癬菌がいるか調べてもらえますか?」

「分かりました。そちらのベッドに横になって下着をずらしてください」

 ベッドのカーテンを看護婦が閉めて、僕の足先のほうから先生がカーテンを少しあけて覗きます。

「とくに、どの部分がかゆいですか?」

「この辺とか」

 と言って、僕は竿を上げて裏をみせました。

「あ、大丈夫ですね!」

 その一言で診断決定。

 下着をあげてふたたび椅子にすわって先生と向かい合いました。

 先生は、僕の足許の位置から肉眼で患部をみただけです。僕は、身長が高いから足先から股下まではかなり距離がありますよ。

「先生、どうして見ただけで菌がいないと分かるのですか」

「水虫にかかっていたら、患部が赤くなるか粉を噴くからです」

 なんとも残念な診察。

 どうして局部からも皮膚組織をとらないのだろうね。

 まあ、若い女医に、それを求めるのは酷かな。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作**『閉鎖病棟』**です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

ラフに語る、つれづれ記
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