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許される転売と許されない転売。転売ヤーがすべて悪いと言うなら、問屋の存在自体も悪いことになる。

真夜中のつれづれ記……
UnsplashBlake Wiszが撮影した写真

 生活必需品の、マスクや米が品薄になってるときに買い占めて高額で転売するのは、人道的に良くないでしょう。
 しかし、法的に悪いかと言えば悪くない。
 きちんと資格(例えば古物商許可)などを取得してるなら。

「自分が売った商品が、他のプラットホームで高値で出品されてる」
 狡い、と思うでしょうが、それがその人の商売の才覚です。

 生活必需品を品薄のときに買い占めて、高値で転売するというのは、道徳的に悪いですが、ゲームソフトやブランド物などを、希少価値になるまで寝かせておいて高値で転売するというのは、道徳的にも悪くありません。

 商売というのは、需要が有って供給がある。
 需要と供給が釣り合えば、商談が成立する。

 時間が経ってプレミア価値がついた物を、発売当時の定価より高く売る、これで利益が出るのです。

 利益を多く取るのはよくない?
 そんなことはありません。
 買う方が、この価格で納得する、と言うなら、問題ではないのです。
 偽物を売ったり、商品説明が不充分なのは駄目ですよ。

 一般の人は、しんどいことをどれだけしたか、が収入の基準だと考える。
 商売は、違います。
 安く仕入れられる仕入れ先を見つけてくる。商品を充分に清掃する。付加価値のある商品を見つけてくる。商品に付加価値を足す。商品を魅力的に見せる。購入に繋がる購買意欲をそそるセールスライティングを書く。嘘や誇大広告はしない。
 こういう努力をして、利益率を大きく取るのです。

「なんだ、労働はしないで、商品を横流ししてるだけじゃないか」
 そう思われますよね。
 その最たる物が問屋。
 製造者(メーカー)から仕入れて、小売店に利益を載せて流す。

 転売ヤーが悪い人と考えるなら、問屋も悪者ですよ。(もっと言えば小売店も)

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