安倍元総理と統一教会に、とくに深い繋がりはないようだ。
集会にビデオレターで参加するなどのこと、或いは、会報に言動が取りあげられることはあったにしても、安倍元首相は、統一教会の会員ではなかったし、深い繋がりがあったとは言えないだろう。
今回の事件では、犯人の矛先が間違っていると言わざるを得ない。
ただ、当該の家族を追い込んだ事実は、事実ではないのか。だとしたら、今回の事件の引き金としては、統一教会の献金へのあり方が問題であったとは言えないだろうか。
今は、詳しい状況はまだ分かっていない段階ではあるが、犯人の兄は、昔に死んでいるのである。報道から推測するに自殺と思われる。
犯人の母が、その夫を失って、わらにもすがる思いで入信したらしい当該の宗教団体では、母は、後に自己破産するくらい献金しているのである。
献金したから自己破産に至ったのか、自己破産後に多額の献金をしたのかは定かではないが、破産するほどであるから、献金が重荷になっていた、とするのが妥当な推論だろう。
これは、強力な教団側からの献金への圧力があったのではないか、と考える。
そんな、一つの家族を崩壊にまで追い込んでおきながら、今回の事件としては安倍元首相とは関係はなかった、だけの一点張りで話を済ませるのは変だろう。
事件が、犯人の思い込みの推論が動機であったとしても、犯人をそこまで追い込んだのは、献金を無理強いする宗教団体ではないのか。
犯人が犯行に至った時点で、この宗教団体が元で自己破産した母の問題は、すでに過去のものとなっていたとは推測できるが、過去に遡ってでも自分の人生と取り返したい犯人からすれば、収まってはいない過去の重圧だったのだろう。
今回の事件に限らず、宗教への勧誘、献金の強要または要請は、最小限に抑えられなければならない。
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