昔、将棋の上達のための本を読んだ記憶のなかに、
将棋の指し方に、『ストレス解消型』と『デスマッチ型』が有る、と書いてあったんです。
もう、今となっては、正確にどういう事が書かれていたのかは思い出せませんが、思い出しながら曖昧な記憶で語ると、
『ストレス解消型』は、とりあえず、目の前の攻撃をされている局面を、まず解決する、という指し方。
目の上のたんこぶは、早めに片づける、という訳です。
それに対して、『デスマッチ型』は、相手と自分の優勢、劣勢の情況を長い視野でとらえて、一番効く手ではなしに、しかし、不味い手でもない、むしろコレだ、という手を指しつづけるやり方です。
『デスマッチ型』同士が対戦すると、長くなり、かなりしんどい対戦になるのですが……。
最近、ワープロ作業が続いていますが、男の場合は、ロングランの仕事のやり方が出来ませんね。
スピーディーに打っても、一時間も打てば、一旦休憩です。
それに較べて、女の人は、手が速い遅いは、その人によって違うけれども、同じ種類の作業を長くつづける事が出来ます。
重たい物を持つのは、男の方が力があって向いているようだけど、女の人でも、許容範囲を超えない重さの物を持つ仕事なら、男よりも長くつづけられます。
何とも、これは、男女の特性の違いですね。
男は仕事とは、しんどいものと思い込んでいて、仕事をやっつけてしまおうとします。その分、瞬発力は有ります。
女の人は、仕事は勿論、しんどいものだとは同じように感じますが、根気強く長くつづける事が出来る。
しんどい仕事でも、作業や技術を実践しているオンタイム(今の瞬間)の楽しみを見出す。
例えば、趣味だと仮定しても、男には、編み物、それも手編みなんて無理ですね。
あらためて、そういう風に思いました。
しんどい仕事のなかにも、快感はある。単純作業でも。
これは、昔のピアノリメイクの仕事のときに先輩に教えられたことです。
木にやすりをかけていたとして、段々、自分が理想とする平面に近づいていくのを感触で感じるとか。
締め切りまで時間が剰りありません。
ワープロを打つ作業効率が落ちてきたときに、エンヤの曲をかけて、だらだらと(好い意味で、愉しんで)打っています。
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