Gyaoで無料配信中の、角川映画、大藪春彦原作、『蘇る金狼』を観ました。
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一介の銀行員である朝倉哲弥が、合法ではない手段を使って、のしあがっていく。
自行に対しても、伏線をひいて、罠をしかけ、自分が高ポジション&高額の株を手に入れられるように、初めから計算している。
金も手に入れ、銀行での地位も手に入れた朝倉だったが……。
やはり、最後は破滅にしなくては、こういう物語りは終われないのでしょうか。
破滅が最後にこないと、読み手としてもしっくりと来ないものかも知れません。
野心で勝ち上がる。
悪者を相手にするときでも、全てにおいて計算している。
息を潜めるような細心の努力。
朝倉には、順風満帆で、この先いって欲しかったが……。
若い頃、原作の方を読みかけて挫折してしまいました。(当時の僕は、大藪作品でも漢字が難しかったです)
女をなびかせるのまで、全て初めから用意した計算に基づく行動。
だけど、頭が賢い悪ほど、破綻したときは惨めですね。
いや、それを惨めと呼ぶべきではないのか。
気がある女性だからこそ、その女性に殺されることも本望だったのかな。
こんなスリリングなことを現実で起こしたら、すぐに失敗するでしょうが、男として手に入れたい物、金、地位、女、が、見事に描かれています。