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『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』読了(追記あり)

 山本ケイイチさんの、『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』を読みました。


仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)

  • 作者: 山本ケイイチ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/05/30
  • メディア: 新書

 例によって、感想は追記をお待ちください。

 

   追記・感想

 

 筋トレだけに限らず、目的と目標を持って定期的に自分に課した課題に取り組む生き方

こそ素晴らしい。そういう意味のことを全編で語っておられます。

 何よりも、この人の文章、きちんと読者を意識して礼節を保って書かれているし、ご自

分で完全に把握されていることに関しては、言い切ってしまわれるので、実に、読んでい

てスカッとします。若いのに出来た人だなぁ、と、まず思いました。

 

 フィットネスクラブなどで個別に指導する人(マンツーマンで)をパーソナルトレーナ

ーと呼ばれるそうですが、それが山本さんのお仕事です。

 ビジネスパーソンに必要なのは「英語」「IT」「金融知識」と言われている現代。山

本さんは、そこにさらに「筋肉」を付け加えるべきだと仰有る。

 健康な肉体が、仕事をつづけていくには必要である、と。

 健康という意味では、別に筋肉をつけなくてもよい訳ですが、トレーニングをすること

によって、よい状態の身体を維持できる面も否めません。35歳を過ぎると全身の筋肉量

は減る一方だそうです。(年齢に関しては私の記憶が確かではありませんので、本編でご

確認を)

 疲れにくい身体、抑鬱感を払拭する、など、トレーニングには、そういう良い面があり

ます。

 トレーニングの前と後に、その時の気分をメモることを奨められています。そうするこ

とによって、トレーニングがいかにメンタルな面でも効果があるかを実感できるからです。

 

 筋肉をつけるためのエクササイズと、体重を減らすためのエクササイズは違う。

 体重を減らすためには、食事量の制限とか、有酸素運動を増やすとかがセットになった

トレーニングをします。

 筋肉量を増やすとき、トレーニングで破壊された筋肉が超回復して増えていく訳ですが、

その為には睡眠が重要だとか。睡眠は筋肉をつけること以外でも、あらゆる角度からみて

大切なようです。

 

 トレーニングは、半年つづけば、ずっとつづくそうです。

 ですが、その半年がつづかない人が多い、と。

 最初の、トレーナーとのやりとりで、トレーナーは、何故その人がトレーニングを始め

たくなったのかという目的を訊きます。この目的というのは、人によって様々なのですが。

たとえば、「異性からモテたい」とか「長く健康を維持したい」とか、「昔、自分がひ弱

だったから虐められたりしたそのコンプレックスを払拭したい」とかがある訳ですが、こ

の聞き取りのときに、本心をトレーナーに打ち明けられる人ほどトレーニングが成功する

人だそうです。実は、「モテたい」という動機があるのに、それをトレーナーには隠して、

「健康診断の数値を回復したい」とだけ言うような人の場合には、トレーニングが長くつ

づかないことが多いらしいです。それは何故かというと、トレーナーは、クライアントの

目的を意識して目標を決め課題を提供していくからです。目的がはっきり分かっていると、

そこに向けたトレーニングを行うことが出来ます。段階的な途中の成果も顕れてきやすい。

 

 著者は、ビジネスパーソンで、成功している経営者や出世している富も手にしている人

が、コミュニケーション力があって、礼節をわきまえている、ということを実感されまし

た。

 私も思うに、何かに抜きんでているということは、それだけ人よりも努力をしてきた結

果だと思うのです。しんどいことをやってきたから結果として今の地位がある。だから、

そういう人は忍耐がある。マシンを占領することなどはない。人とのコミュニケーション

力はあるが、フィットネスクラブに来たら無闇に誰彼となく話しかけたりしない。それは、

フィットネスクラブはそれぞれの人がトレーニングをする場所だとわきまえているからだ

と思う、と著者は書かれていました。

 目的と目標を持って邁進して行こうとする人は前向きです。

 そういう姿を見て、惚れ惚れする、という意味のことを著者は仰有っていました。

 

 話しが少し枝葉末節になりますが、有酸素運動を頻繁にやると活性酸素の働きで特に皮

膚などが老化するらしいです。体型を維持したり体重を落としたりするのには効果的です

が、何でも一長一短ありますね。

 

 本の中では、項が前の方へ戻りますが、『危険を察知する感覚が鋭くなる』の項目では、

現代人の自分の身体・生命に対する危機感覚が鈍っていることを挙げられていました。

 満員でもないのに電車のドアに寄りかかる。とか、赤信号で信号が青に変わるのを待つ

間、どんなに大型車が傍を通っても横断歩道のぎりぎり手前で待っている。という情況が、

現代人にはあります。【左記は本文引用】

 危険を直感的に意識できていない。

 それが、トレーニングをすることによって身体の危険に対する直感力が甦ってくる、と

仰有っていました。

 こういう事、法律で後で賠償してもらったらいいとか、相手が悪いのだから相手の責任

だし、と現代人は思うようですが、事故に遭って死んでしまっては元も子もありません。

 

 全編を読んで思うのは、トレーニング(筋トレ)は、生涯健康を維持するためにするの

だ、という事。しかし、それは、何も筋トレだけに限ったことではない、と著者も仰有っ

ていました。ウォーキングでもジョギングでもいいわけです。

 ビジネスパーソンに限らず、成功するには努力が必要です。そして、そのプレステージ

を維持していくには最低限、基礎体力が必要。それを分かっているから、『仕事ができる

人は』自分から『筋トレ』を始めるのです。

 トレーニングの成功例でも書かれていましたが、何もかも一気に課題をこなしてしまお

うとしない事。また、沢山の課題を一遍に自分に課すのも長くつづかない。

 小説を書くことでも、その部分は同じか、と思いました。毎日、毎日、少しずつ書いて

ゆく。継続が力になるのですね。

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コメント

  1. 海を渡る より:

    nice! ご訪問にコメント、ありがとうございます。
    私は学生時代の4年間を除いて、ずっと地元で暮しています。
    来島海峡の景色も当りまえのように思っていましたが、
    この素晴しい景色を残したいという気持ちでブログを始めました。
    見て戴ければ幸いです。
    これからもよろしくお願いします。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >海を渡るさん
    ご訪問、有り難うございます。
    こちらこそ、よろしくお願いしますね。^^
    私の自宅付近は、低い山ばかりです。
    ときどき海を見にお寄りしますね。(^。^)

  3. 山雨 乃兎 より:

    >ポコちゃんさん
    ナイスを有り難うございます。
    今日は、ご訪問してナイスだけを押させて頂きましたが、またコメントも書かせて頂きますね。よろしくお願い致します。(^。^)

  4. 山雨 乃兎 より:

    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。
    こちらは、nice!リンクで飛んでご訪問いたしました。
    また、本体の方のブログにお邪魔しますね。
    では、また。(^。^)

  5. ご訪問いただき
    また丁寧なコメントをありがとうございました。
    私の方は ↓ このようなことで読ませていただくのみで失礼しておりますのに恐縮です。
    http://ameblo.jp/gather1jp/entry-10761663867.html
    お料理。
    クックパッド等で検索するとたくさんヒットします。
    夫も私が寝たきりになるまで経験がなかったのですが
    どうしてもやらざるを得ない状況になってからずいぶん上達しました。
    私のレシピは計量スプーンなどを使わないいいかげんレシピです。
    病気になることは仕方ないこと。
    自然の病気は治すのではなく、乗り越えて明るく幸福に生きたいです。
    病気によって不幸にならないことが病気を乗り越えることなのだと思います。
    心おだやかに。
    良いことがたくさんありますように
    心からお祈り申し上げます。
    これからも楽しみに訪問させていただきます。
    よろしくお願いいたします。

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