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年上、年下の大前提がわかっていない。

人とのつき合いをするときに、年長であるか、下であるか、が底流の、その人に対する接し方の方法を決める、ということに、気づいていない人が多い。

たとえば、料理屋の調理人で、年上の者をつかうことになったとしても、自分の方がスキルが上だから、基本的な話し方までため口でいいのだ、と思う人が多い。

儒教だなんだ、と、道徳の細かい話はするつもりはない。

基本的な応対を、年上を尊重する、という形になっていなかったら、あとで齟齬がでる。(本人が世間から、しっぺ返しをくらう、ということだ。これは、美輪明宏氏の言う、正負の法則である。必ず、それはある)

私の前勤めていた会社で、本部に研修にいったとき、年齢的には年上、それも五、六年、若しくは十年くらい上の部下に、

「何だ。すぐ、行かなくていいのか」

「お前! すぐ出発しなければいけないならすぐ行けよ」

「どういう事だ。何か用事でもあるのか」

などと、年上の部下に向かって、偉そうな口を利いている若い部課長がいた訳です。

「ああ、この人、もう終わりだな」

と、その時、思いました。

会社の勤めとして、対外的に部下を紹介するときには、呼びすてで年上の部下を呼ぶのは当たり前です。

でも、会社の内部で、歳が五、六年も上の部下に命令を下すときに、ため口では駄目でしょう。

そんな、人間関係の縮図としてわかりやすいのが、『はぐれ刑事純情派』のドラマで、課長が安浦さんを呼んでいたときの姿が、一番、模範例ではないでしょうか。

スキルが何もなかっても、年上を尊重する。

それは当たり前です。

そこを外すと、後で、酷い目にあいますよ。

尊敬に値するスキルが何もなくても、年上にはへりくだる。なぜって、それだけ人生を長く生きているのですから。

たとえば、二十年間病気でふせっていた人に対しても、年上ならば、へりくだって物を言う。

こういう最低限の倫理・道徳ができていない人が多い。

それとともに、「自分の方が、社会の物事に対して達観している」というような動機での話し方は、年上には絶対にしてはなりません。

そういう人が多いのですよ。

何でも、自分の方がわかっている、というような態度をとる人が。

まず、へりくだれ!

年上には、何かしら溜めてきたスキルがあるのですから。

また、それがなくても、年上を邪険に扱うと、自分のところにお鉢がまわってきますよ。

もし、そんな事は関係ない、スキルの差があるのだから、相手が上手だったら偉そうに言われても構わない、という人があれば、

そんな人は、そんな現場に、まず、はいってください。

そこで、年下から偉そうに言われてください。(今、貴方が、そんな風に思わないのは、偶然にしろ就業できていて、そのような場面に立たされる危惧がないからでしょう)

あえて、今の仕事をほっぽりだして、下働きに行ってみてください。耐えられるかどうか、自分で体験してみてください。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >sakamonoさん
    ご無沙汰しています。
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

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