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「10年後」?

   「10年後」?

 

 

 若いアベック(カップル)というものは、自分たちだけの話題を、割と周りに聞こえる

ことを気にせずにしていますね。

 

 

: 

 僕は、30代の前半の5年ほどは、もの凄く身体の疲れる肉体労働をしていたのです。

 その頃、休みの日に、とある映画館に行って映画を見ようと待ち客のなかにまざって入

場を待っていると、若いアベックが、僕の顔を見て、それからお互いに顔を見合わせて、

内輪だけの会話で、男のほうが女に、

「10年後」

 と言って、ニヤニヤ笑ったのですね。

 

 

: 

 推測をその場ですぐに働かせると、

「10年後には、この人のようになっているかも知れない。それでも、君は、僕を愛せる

か?」

 という意味だったと思うのです。

 なぜかと云えば、当時僕は、仕事でくたくたで、疲労が常時、顔に出ていましたから。

 法令線も、口のまわりに出ていましたね。32歳くらいでね。

 

 悔しいけど、自分の顔を鏡で見れば、確かに老けているし、「こんな、きつい仕事さえ、

していなければ」と思ったのを思い出します。

 

 

 それから幾年月、現在になって、最近スーパーマーケットに入ろうとしたときに、また

しても、若いアベックの男のほうに、

「10年後」

 と呟かれてしまいました。

 

 オイオイ、せめて、聞こえないように呟いてくれよ。

 しかし、今のおれは、しんどい仕事もしていないし、顔は童顔に戻ったし、そう言われ

るはずはないがなぁ、と思って、深く考えてみると……。

 

 心当たりがありました。

 

 

 体型ですね。

 中年太りもいいところの状態ですから。

 完全な太鼓腹になっていますし……。

 

「10年後には、この人のようになっているかも知れない。それでも、君は、僕を愛せる

か?」

 

 ですか……。

 

 

 きっつー、ですね。

 

 

 二人だけのささやき、は、他人に聞こえないようにね。

 

 

 絶対にダイエットはしない。

 

 

 では、また。(^。^)

 


 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

ラフに語る、つれづれ記
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コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >ビター スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

  2. 凉月 より:

    こんばんは!
    先日はチャットでいろいろな話をしていただきありがとうございました!
    あの時の高校生(笑)です(/ω\)
    もとい凉月(ろうげつ)です! 
    これからよろしくお願い致します!

  3. 山雨 乃兎 より:

    >凉月さん
    ご訪問、有り難うございます。
    先日は、チャットでしゃべって楽しかったです。
    さっそくソネットのIDをとられたのですね。さすがの行動力ですね。
    ヤフーメッセンジャーのあの部屋は、不定期にやっていますが、よかったら、またお寄りください。
    では、では。(^。^)

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