NHKの連ドラの、『純と愛』を、今ごろになってから、アーカイブを追いかける形で観ています。
このドラマは、実にいい!
愛(いとし)の統合失調症の病状も、充分に顕せているし、登場人物一人一人の人物造形も深い。
他人の本性が見えてしまう愛、その気持ちが、痛いほど分かる。
私の知人でも、統合失調症の人で、他人の想念が自分にはいってきてしまう、と悩んでいる人も居たからだ。
私自身は、逆に、他人に考えが漏れてしまうタイプの統合失調症だが、そういう苦難・苦労が、このドラマでは充分に描かれている。
また、純が取り組む実際の仕事の難しさ、も、充分に描かれている。
久しぶりに、内容の濃いドラマに出会ったと思う。
武田鉄矢の、現実をとる辛辣な父、というのも、現実にありそうで、首肯する。
純の頭にこびりついて、ときどき出現する、『ひなまつりの歌』も、サイケデリックでいいタイミングである。
久しぶりに、マイヒットである。