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最悪の、中2のキャンプ

 原稿?

 そんなもん、どうでもいいんです。(言うことがコロコロ変わる金星人マイナス)

 

 思いだした記憶。

 壮絶なストーリー。

 

 それが、中2の、夏のキャンプ。

 

 初夏だったのでしょう。

 中学恒例で、二年生は、決まった場所にキャンプに行く。

 

 目的地に着いて、1日目は、各班にわかれてテント設営。

 キャンプ場でしたので、テントといっても、土台はすでにあります。

 木の床の広いのがあるところへ、柱を立てて、布を張っていくのです。

 

 それは、無事できました。

 そして、その日、夕食をとってから、テントで、班ごとに寝ることに。

 

 男女は別テントよ。

 一クラスが二班にわかれていたと思います。

 

 ところがねーーー。

 

 僕、

 

 腹が痛くなってきまして。

 

 どれくらい痛いかを、最強を10の10段階で表すと、

 

10です。

 もの凄く痛いわけですよ。

 

 右の下腹部が。

 

 でもね。

 我慢していたら治るかも知れない、と思って、

ずっとテントのなかで横になっていたんです。

 

 僕の相棒は、オカマっぽい友達。

「アンタ、ホンマに、そない痛いんか。それやったら、先生とこ行ってきんか」

 と言ってくれるのだけれど、

行きませんでした。

 

 どうしてかと言うと、

身体が動く状態で、それなりに人と話が出来るのでは、

先生も、マトモにとりあってくれないのではないか、と思ったからです。

 痛いのだけれど、

僕の性分ですから、それを理論的に立て板に水で説明するだろうし、

そういう状態では、信じてもらえないだろう、と思ったからです。

 

 それでね、

「ああ、おれ、もしかして(もしかしなくても)急性虫垂炎だろうから、悪くすると、このまま死ぬな」

 と、自覚していました。

 

 それなのに、班の連中は、キャンプが楽しいので、テントのなかで、誰も彼も喋りまくり。

 うるさいので、余計痛い。

 

 それどころか、夜中でもうるさいので、担任が巡回に来て、注意する。

 

 しかも、二度目は、担任に怒鳴られて、

班全員が、テントのなかで正座させられ、

「お前ら! 騒ぐな、言うたのがわからんのか! 連帯責任じゃ!」

 と言われて、横一列に並んだ班の生徒全員が、担任に平手打ちされました。

 

 平手打ち、といっても、

ぶたれて倒れる強さの平手打ちですよ。

 

 こっちは、それどころではない。もの凄く腹が痛いのに。

 

 

 結局、朝まで、腹が痛くて眠れませんでした。

 

 翌朝、担任に、腹が痛いんです、と言うと、

「稲見、トイレには行ったのか。それで、便は出たんだな。それなら問題ないわ」

 の一言で片づけられてしまい、

昨日よりは、いくぶん鈍い痛みに変わった痛みを、

キャンプが終わるまで辛抱しました。

 

 キャンプ場についた当日、スイカを食べたんですね。それがいけなかったのでしょうか。

 僕の記憶が正しければ、2日目に飯ごう炊さんをして、カレーでしたね。

 クラスのみんなが、カレーを食べるとき、「稲見くん、元気ないね」と言っていましたね。

 当たり前ですよね。まだ疼痛がつづいていましたものね。

 

 キャンプのあと、自分で総合病院に行って、症状や経過を言って診てもらうと、

「稲見さん、それは辛かったですね。多分、急性虫垂炎だったのでしょうね。でも、もう、ここまで保ったということは慢性化してますよ。薬で散らしましょう」

 と言われて、内服薬をもらいました。

 

 その後も、右下腹部だけでなく、胃が痛くなったり、左下腹部が痛くなったりし、

その頃から、便通が不規則になりました。

 

 酷いキャンプでしたね。

 

 これも含めて、何回死にかけているのでしょうか。(笑)

 

 では、また。

 原稿は、書くよ。

コメント

  1. sakamono より:

    私は6歳の時に、急性虫垂炎をやりました。とにかく、ものすごく
    お腹(右の下腹部)が痛かったコトを覚えています。即、手術でした。
    大事に至らなくて良かったですね。楽しいハズのキャンプが^^;。

  2. 山雨 乃兎 より:

    >ビター・スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)
    >sakamonoさん
    sakamonoさんも、急性虫垂炎になられたのですか。大変でしたね。
    この件は、すごく辛かったです。
    理路整然を自分の症状を説明する僕の性格では、先生に信じてもらえませんね。(笑)
    また、お寄りしますね。(^。^)

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