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『ハチのムサシは死んだのさ』知っていますか。

 僕も、ヒットしている当時のことは知りません。
 昭和47年頃らしいですから。
 僕は、九歳ですね。
 この曲、ダスキンに行っていたころ、先輩に、「もっと軽く、『ハチのムサシは死んだのさ』ぐらいでやりよ」と言われたので印象に残っています。
 フレーズだけは、どこかで聞いていて知っていたのですが、当時、ダスキンの営業で根を詰めて、「もし、宮本武蔵だったらどういう行動をするか」などが、人生の規範になっていました。
 そうすると、言動がストイックになるんですね。
 もっと気楽に行け、という意味で、先輩は、『ハチのムサシは死んだのさ』の曲を引き合いに出されたのだと思います。
 この曲、ビートがいいですね。ラテン系のビートです。
 今の音楽だと、エイトビートか16ビートとか、そうでなければ4ビートに限られた作曲が多いんですけど、これはラテンです。
 パーカッションが意表をついたタイミングではいってくる。
 ムサシが、「焼かれて落ちて」死ぬところは、ムサシは死んだのだと徹底的に念を押します。
 こんな優れた曲が、僕の幼少期にあったのですね。
 この曲で、すごくお金稼いだらしいね。
 いいことだね。
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