太宰治さんの、『人間失格』を読みました。
例によって、感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
幼い頃のトラウマの告白が衝撃的。
道化を演じてしか、人と接しられない性格になっていた。
その道化を見破っていた人物が、幼い頃にも大学生時代にも居た。
心の葛藤が、切々と描かれています。
成長する主人公。
女性の懐に入るのが上手くなります。
酒に溺れ、自己嫌悪から自殺・情死を選ぶ。
「あとがき」では、まるで題材は自分のことではないように話されていますが、どう考えても太宰氏自身がモデルでしょう。
なので、あとがきも含めた全編が本編と言える作品です。
自分の暗部をわざと描いているので、読み応えがありました。
読点が短い文節をつくっているので、文章としても読みやすかったです。
それでも、太宰の半生は、恵まれているなと感じましたが。
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